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退屈と惰性と 改

メガミデバイス × アリス・ギア・アイギス 一条 綾香 レビュー

2020.09.26 01:04

 今回のレビューは、1/1スケール メガミデバイス ✕ アリス・ギア・アイギス より、

“A4 一条 綾香” です。


 コトブキヤのオリジナルコンテンツ “メガミデバイス” とソーシャルゲーム
“アリス・ギア・アイギス” のコラボアイテム第5弾(キャラクターとしては4人め)となる、
“一条 綾香” が、
月刊メガミ × アリス・ギア 2020 夏の第2弾アイテムとして発売されました。


 突然の大物の予約解禁でも話題のメガミ×アリス・ギアですが、この夏の低身長攻勢も熱い!

 というか、今のところメガミ化されているのは楓さん以外全員ロリっ子なんですが・・

 まぁ、シタラに始まり愛花ちゃん、今回のお嬢、そして間もなく発売されるシタラ【天機】で低身長素体における一定の成果は出たと思うので、今後は標準体型や高身長のキャラも出てくるかもしれませんね。


 では、早速レビューしていきます。

 キットは基本素組みですがごく一部合わせ目を消し、部分塗装と一部に艶消し加工をしています。


 まずは、例によって一条 綾香嬢についての基本事項をざっくりと整理しておきましょう。

 叢雲工業所属のアクトレスで、14歳の中学3年生。

 高飛車で目立ちたがりのわがままお嬢さまで、アクトレスを志望した理由も、「自分がアクトレスにならないのは、人類にとって大いなる損失」と言い切るほど自尊心の強いコです。

 ただ、常に高貴な行動を心がけ、自分が認めた相手にはちゃんと礼儀を弁えるなど、1本筋は通っているようです。

 キャッチフレーズは “自信過剰ツンデレお嬢様”。・・酷い(笑)。

 先月発売された 相河 愛花とは親友同士で、もう一人同い年の小芦睦海(むっちゃん)と3人でアイドルユニットも組んでいるそうです。ならば最後の一人もぜひメガミ化を・・

 なお呼称ですが、綾香嬢、あるいはお嬢でいきたいと思います。


素体モード

 設定身長は愛花ちゃんと2㎝違いということで、一部に愛花ちゃんのパーツを流用しつつ、ほぼほぼ新規パーツを使用し、愛花ちゃんよりは気持ち細身なお嬢の体型をばっちり再現。

 構造はもちろん、すでに完成している愛花ちゃんの仕様を踏襲しているため、挟み込み箇所が多く、合わせ目消して全塗装したい派にはなかなか難儀なキットではあると思いますが、そうでない僕みたいなズボラ派にも非常に難儀なコdだったなぁ。

 とにかく、その高貴なお衣装のカラー再現が大変。

 前回の愛花ちゃんでも、全体に散らばるラインを塗装しました(設定色とは異なるピンクで塗ったものですが)が、今回のお嬢は量的にその比ではありませんでした・・

 いやまぁ、この素体段階なんかは序の口ですが、それでも腹部や袖、ネクタイ、リボンと細かい塗り分け多数。

 全部ガンダムマーカーで塗りましたので、本来タイツなどと同色のグレーのラインはブラックになっていますのでご了承を。

 胸部パーツなど塗装済みパーツについても、色を合わせるために一部上からブラックを塗り直しています。

 背面。

 衣装のおかげもあるのか、腰周りは愛花ちゃんより若干小振りなように思えます。脚も全体に細身ですね。

 そして腰だけでなく背中にも3㎜穴がある仕様も愛花ちゃんから踏襲。

 ちなみに腰の3㎜穴にはデフォルトでリボンを取り付けます。

 今回は肩と背中、肌色部分のみ合わせ目を消しています。

 そして肌色部分以外は基本ツヤ消しで仕上げています。胴体など塗装した部分についてはツヤ消しトップコート。

 髪や脚部など、塗装していない部分については今回メラミンスポンジでさっと磨くということをやってみました。

 まぁまぁいい感じで半ツヤになったのですが、合わせ目消しをしていない脚部は磨き過ぎたのか、なにもしていないときより少ーし合わせ目が目立つ感じになってしまいました・・


 フェイスパーツは3種類。

正面向き通常顔

 通常顔というか、ほぼドヤ顔ですけどね(笑)、

右向き笑顔

 根の人の良さを感じさせる屈託のない笑顔に、

唖然顔

 自らの信じる常識からは考えられない事態に直面して、呆然としている・・というような表情がセット。

 とくに最後の唖然顔は今まであまりなかった表情で面白いです。

 ただ使いどころがなかなか難しい・・

 なお、これまで多数のメガミ、あるいはFAGでもお馴染みのツインテールですが、フレキシブルな可動を実現する球体ジョイントの接続がキツい場合が多くく、うっかり破損してしまった方も少なからずいたのではないかと思います。

 そういった事態を避けるためなのか、今回頭部側の接続穴がかなり緩いです。

 おかげで、ジョイントが噛んでしまって破損・・という事態はほぼないと思われますが、代わりにけっこうな頻度で抜けます。

 まぁ、ジョイントが折れてしまうよりはいいですね。


武装モード

 上半身用のトップスギアと、下半身用のボトムスギアを装備した武装モード。

 今回の装備はノーブルキティMk3というもので、その名の通りモチーフはネコです。

 まぁ、キャラクターモチーフがネコということなんですが、ギアにその特徴がけっこう反映されていた愛花ちゃんと違い、お嬢の場合ネコっぽい要素はそのものズバリなネコミミくらいにしか見受けられませんね。

 なお、ギアなどの機械部分はツヤあり(パーツそのまま)にしています。

 高貴なお嬢さまの専用ギアということで、西洋の甲冑を思わせる優美なデザイン。

 とりわけボトムスギアのオプション装備がスカートアーマーのように広がり、頭の飾りこそネコミミですが、いわゆる姫騎士っぽいシルエットになっています。

 当たり前ですが、各アクトレスの専用ギアはそれぞれのキャラクターを反映したバラエティ豊かなデザイン、ギミックが満載で毎度組むのが楽しいです。

 素体モード同様、あちこちにあるホワイトおよびグレーのラインはマーカーで塗装(グレーについてはブラックで塗っていますが)しています。

 背面。

 トップスギアに含まれる浮遊オプションは毎度お馴染みのキットオリジナルデザインのクリア製ジョイントアームで接続。

 腰の3㎜穴は変わらずリボンで埋まっているので、ジョイントアームは背中の穴に取り付けます。

 靴は基本的に接地を考慮したデザインではなさそうですが、条件さえ整えばちゃんと自立は可能。


トップスギア

オートクレールMk3

 斬るというよりは突くタイプらしい細身の剣。デザインはもちろん高貴です。

 刃先から柄まで白色成型の1パーツ成型なので、全体にシルバーを吹いてから一部にゴールドを上塗りしました。

 鞘はなし。本体やギアにマウントできるようなパーツもなく、基本抜き身で持つことになります。


シールド

 この盾にはとくに名称はないんでしょうか?

 まさしく中世ヨーロッパの騎士が用いたような逆三角形タイプの、比較的小型の盾。

 小さくネコのレリーフがあしらわれているのが高貴ポイント。

 表面全体に美しい模様・・ディティールが彫られていますが、色分けは一切ない、ワインレッドの1パーツ成型となっています。

 ・・そう、お嬢製作最大の難関がこの盾の塗り分けといっても過言ではない(あくまで個人の見解ですが)です。

 今回はマスキングもせず(だって面倒臭いし・・ww)にブラックおよびホワイトのマーカーで塗ったあと、塗膜保護も兼ねてツヤ消しトップコートを吹いています。

 ところどころはみ出しもあり、アップにするとアラが目立ってしまいますが、まぁ上手くいったほうかな・・というか、僕にはこれが精一杯です(笑)。

 もっとも、ディティール自体は細かいながらも規則的で決して複雑なものではないので、そこは天下のコトブキヤ、やろうと思えばパーツ分割での色分けもできたと思うのですが、強度や重量、コスト面での判断なのか、1パーツ成型、色分け再現はデカールでもなくホイルシールを付ける、という選択になっています。

 で、こちらがそのシール。

 後述する大型シールドのぶんももちろん一緒です。

 コトブキヤのキットでホイルシールというのも珍しいですね。

 同じメガミのカオプリでも色分けにシールを使用しましたが、あちらとは少し質感が違う感じですね。

 平面ならともかく、シールドは微妙に湾曲しているので、これを綺麗に貼るのもけっこう難易度高いかも。

 これをカットしてマスキングに使う・・という活用法もあると思いますが、今回僕は封を開けてすらいません。

 保持用のグリップは、裏面の基部パーツ3箇所の3㎜穴から位置を選んで取り付け。

 楓さん【皆伝】から採用の硬質プラ製専用ハンドパーツでしっかり持つことができます。


ショットギア

フリントクロウMk3

 これまでに発売された3人のアクトレスのショットギアと較べるとかなり異質というか、これまた中世ヨーロッパ辺りに実在したフリントロック式の銃を模したらしい古めかしくも高貴なデザインで、サイズもずっと小振り。

 射程はそれほどでもないものの、小型で取り回しがよく、連射性能にも優れているようです。

 2丁付属し、撃鉄の位置が左右対称になっています。

 これも1パーツ成型でカラー再現には細かい塗り分けが必要。こちらはグレーの筆塗りで対応しました。

 銃口部分に専用のアタッチメントを被せることでシリーズ共通のマズルフラッシュエフェクトの取り付けが可能。

 エフェクトパーツの成型色は濃いめのクリアオレンジになっています。

 なお、お嬢の射撃兵装はすべて実弾タイプだそうです。


クロスファイアS

 トップスギアに含まれる浮遊タイプの中距離攻撃用オプション。

 これもネコミミを模した形状のようです。

 銃口(?)の周囲はメタリックブルーで塗りました。

 エフェクトの取り付けは銃口(?)パーツと交換する仕様です。


メギドショットS

 ボトムスギアに含まれる機動装備兼ミサイルポッド。

 ハッチは開閉可能で、弾頭部分はしっかりパーツで色分けされています。

 おそらくはこれも本来は浮遊していてアクトレスの動きに追随するタイプのオプションなんだと思いますが、キットの仕様上、武装脚部の側面に可動式のジョイントパーツで接続。

 ただし、すぐ下の突起が干渉するので動かす際は注意が必要です。


スラスターエフェクト

 専用アタッチメント兼追加エフェクトパーツで踵に取り付け。

 マズルフラッシュのほうはたびたび色が変わりますが、これはずっと同じ色だなぁ・・


SPスキル

ノブレスオブリージュ

 巨大なランス型ランチャーを持ったメカハンドと大型のシールドを装備した状態。

 大型シールドを構えて肉薄したあと、ランチャーから炸裂段を連射するとのこと。

 メカハンドとシールドはクロスファイヤ用のジョイントパーツにさらにアームを追加するかたちで取り付けます。

 ただこのアームパーツ、緩く弧を描いた長めのパーツなのですが、可動部は根元と先端部分だけなので、全体像がほぼ同じバレットナイツのジョイントアームほどの自由度はありません。

 クリア製のジョイントパーツは楓さんからずっと流用されているランナーにシタラからの流用ランナー、さらに今回新規のランナーが加わるという構成で余剰パーツもいくらかあるので、ある程度自由に組み替えることは可能ではありますが。


ランス型ランチャー

 先端部分が切り落とされたような形状で貫通力はなさそうですが、鈍器としても十分に威力がありそうな大型武装。

 メカハンドのほうは柄を握り込んだ状態での成型で、指は可動せず、ランチャーを放すこともできません。

 こちらも先端に専用アタッチメントをはめることでエフェクトパーツを取り付け可能。

 さらに、余剰扱いのシタラの槍の先端パーツを取り付けることもできます。

 大型武装ということで補助スタンドも付属しますが、アームの保持力は十分なので、必須というわけではないです。


大型シールド

 通常のシールドが巨大化・・というか外枠部分が拡張したもののように思われますが。通常のシールドがこの状態になるのか、それとも完全に別物なのか・・

 ともかくこれも1パーツ成型で色分けされていないので、塗り分けが大変でした。

 これ、追加の外枠に通常シールドをはめ込む仕様だったら苦労も随分減ったのになぁ。

 裏面の仕様は通常シールドと共通で、グリップとハンドパーツのみでの保持も可脳です。


お掃除ロボ

 愛花ちゃんの隊長ドローンに続く、オマケのマスコットアイテム。

 ルンバ的なモノですね。

 形状は真円ではなく、雫型というか、後部のフィン(?)とも相まって魚っぽいデザインになっています。

 天面中央と正面のセンサー(?)をそれぞれメタリックブルーとレッドで塗りました。あとは成型色のまま。

 “YASHIMA” のロゴはデカールです。


 裏面はこんな感じ。

 ますます魚っぽい(笑)。

 車輪部分はディティール処理なのでコロ走行はできませんが、後部のフィンは左右に可動します。

 中央には3㎜穴もあり、スタンド使用やその他拡張にも対応。


 経緯がよくわかりませんが、角飾り(?)が付属し、任意の位置に取り付けることができます。

 画像は両面テープで貼っています。

 しかしこうなると、赤く塗りたくなりますな。


比較画像

 親友の愛花ちゃんと。まずは素体モードで。

 一部パーツ流用とはいえ、大部分が新規造形でもちろんしっかりプロポーション調整がされているので、ほぼ同じサイズ(身長)ながらちゃんと体型の違いが再現されています。

 愛花ちゃんのほうが(とくに下半身の)肉付きがいい感じ。


 武装モードでも。

 素体モードの段階でメインカラーが赤と白というように対照的でしたが、武装の方向性というか、デザインもけっこう対照的。

 お嬢の場合は、やはり高貴さや強さをイメージしているようで、装飾などにもこだわりが感じられます。

 一方の愛花ちゃんは、とにかく可愛らしさしか考えてない(いい意味で)という気が。

 機能的な部分では、コンビとなると前衛と後衛でしっかり役割分担ができていそうです。


 SPスキル発動状態でも。

 オプションのボリューム差がすごいです。

 愛花ちゃんにハンマー持たせるの忘れた・・


 お掃除ロボと隊長ドローンのサイズは同程度。

 お掃除ロボにもミライト仕込めばよかったかな・・

 素体モードのみですが、楓さん、シタラとも。

 楓さんにもキツネミミを付けるべきでしたね。

 しかし、間もなく発売される【天機】でシタラもエーススーツを着ることになるわけですが、お嬢と愛花ちゃんのエーススーツバージョンも発売されるのだろうか?

以下、画像

 可動に関しては、胴体部分はやはりクリアランスギリギリで、動かしているうちに塗装が擦れて剥げていた・・というようなこともありましたが、キツくてギチギチということはなく、動作自体は比較的スムーズです。

 肩や太腿の回転軸は、そのままだと若干硬めかと思うので、ボール部分や軸にさっとペーパーがけしてやったほうが安全かもしれません。

 特殊ハンドパーツとしてシタラにも付属したピース手、そして新規の指差し手が左右それぞれ付属し、多彩なシチュエーションを演出できます。


 というわけでポーズ集。まず素体モードで。


 高貴な剣技を披露するお嬢さま。

 お掃除ロボに、高貴に指示を下すお嬢さま。

 そしてその仕事ぶりを高貴に見守るお嬢さま。

 ツインテールがポロリしやすいと言いましたが、

そのおかげで気付いたサイドテール1本だけのお嬢の可愛さよ。


 武装モードでも。


 慌てて駆けつけたのに、もう全部終わってて呆然・・みたいなシーン。

 剣だけじゃなく、射撃も高貴にこなすわよ!

 ここを通りたければ、わたしを倒していくことね!

 ノブレスオブリージュ!

 ほかのアクトレスたちと一緒に。

 まずは親友と二人であざといポーズ。

 是非ともここにもう一人加えて、アイドルステージを再現したいものです。


 ちょっと男子! また愛花が泣いてるんだけど!?

 背中を預けられる仲間と逢える・・

 さぁ、君もアクトレスに!

 アクトレス募集ポスター、とか(笑)。


 ヴァイス出現。

 全アクトレスはただちに出撃せよ!

 で、戦闘終了後のオフショット。

 一人ベンチでほっこりしてるところに、いきなり囲まれて写真を撮られるお嬢。

 条件反射でピースはしたものの、表情はできてませんね(笑)。


 以上、“メガミデバイス × アリス・ギア・アイギス 一条 綾香 ”でした。


 細かい色分けがほとんどされていないということもあって、箱を開けることすらなかなかできなかった綾香嬢。

 そしていざ開封、ざっと色の足りてないパーツを切り出した段階でその数の多さに少しめげた僕でしたが、最大の難所である盾の塗装から入り、それが案外スムーズにいけたことで気が楽になり、わりと短期間で完成させることができました。

 何事も失敗を畏れずにやることが大事。

 それに所詮はマーカーや筆を使った部分塗装ですから、リカバリーも容易いですしね。

 出来映えはあくまでそれなりのものではありますが、無塗装単色のままよりは断然よいです。なにより手がかかったぶん愛着が湧きますね。

 まぁ、それもお嬢本来の高貴さ、可愛らしさゆえのものでもありますが。

 いや、本当可愛いね、このコ(笑)。

 愛花ちゃんも可愛いけど、あのコはなんかあざといんだよなぁ・・(あくまで僕のなかでのイメージですがww)

 デザイン的にもアリスギアコラボアイテムでは初のツインテールだったり、ファンタジー色も感じさせる各種手持ち武装やギアのデザインなど、これまでのアクトレスたちとは一風変わった雰囲気でしっかり存在感を発揮してくれていますし、一転してSPギアでは巨大ロボット感も味わえるなど、キットとしてもわがままお嬢さまらしい盛りだくさんの内容でした。


 さて、間もなくシタラ【天機】、そして来年3月には超大型アイテムのシタラ Ver.ガネーシャが発売と、第2次シタラブームの到来となりますが、もちろんその後もこのアリスギアコラボシリーズは継続していくでしょうし、ほかのアクトレスのメガミ化もあるはず。

 とりあえずアイドルユニット再現のために、むっちゃんこと小芦睦海の投入が最優先事項だと思う(?)ので、来年5月辺りにどうですかね? 

 そして夏にまた月刊メガミ × アリスギアで3人のアイドル衣装バージョン発売とか、十分あり得ると思う(笑)。

 でも、今頃になって小芦睦美のビジュアルを確認したんですが、あのコ楓さんとちょっと見た目被るな・・


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を