'90sを過ごしたスニーカーヘッズ | ファッションコーディネートアプリWebデザイナー/加藤竜也氏
スニーカーブームが始まったといっても過言ではない90年代。マイケル・ジョーダンが現役で活躍して、TVでは「SLAMDUNK」もやってたっていう、そんな時代に裏付けされた熱量もあった。本当にスニーカーが大好きな少年たちが夜通し並んで、アツイ思いを持って新作を買うっていう時代。
そんな「スニーカーへッズ」として90年代を過ごした人々。彼らは今、どんな思いでスニーカーを手に入れ、どんな日常のシーンのなかでスニーカーを履くのか。
彼らの「スニーカーと俺」を、スナップとともにお伝えします。
ー簡単なプロフィールを教えてください。
アプリを運営する会社でフロントエンドエンジニア兼デザイナーをしています。直近だとファッションコーディネートアプリを再構築したり。1982年生まれで、スニーカーは物心ついた頃から好きでした。勤務地は渋谷ですが、買い物はオンラインですることが多いかも。クラシックなものより、どこかハイテクなものを求めています。
ー初めて買ったスニーカーは?
Reebokの「Freestyle Hi」。保育園のときでしたね。当時好きだったレースチームのスポンサーがReebokだったっていうのがきっかけで。
ー思い入れのあるスニーカーとその思い出を教えてください。
NIKEの「Barkley Posite Max」です。バンドをやっていたり、音楽関係の道に進んだこともあったりして、ストリート系から離れてた時期もあったんだけど、2013年頃、これをきっかけに再びハイテクスニーカーが好きだなって実感して。
ー今イチバンお気に入りのシューズは?
NIKEの「Air Zoom Fright 95 SE」。リアルタイムで憧れのスニーカーに出会えた。色はもちろんブラック。
ーズバリ、今狙っているシューズは?
LED内蔵として今注目されている「Orphe」。これをはいてクラブで踊ったりスケボーしたりするわけじゃないけど、スマートシューズっていうハイテク感が男心をくすぐる。すでに予約済です!
ーファッションとスニーカーはリンクすると思いますか?
もちろんリンクすると思います。あえてのハズしはアリだと思いますけど、スニーカーだけにこだわっていて、ファッションには無頓着な人って結構多くて残念に思います。これもやっぱり、僕が音楽をやっていたり、いろんなジャンルのファッションを見てきているからっていうことに繋がるのかも。90年代って音楽とファッションってすごく密接なものだったから、やっぱりバンドのときはTrickersをはくし、スニーカーを履くときはストリートファッションがハマると思うし。
ースニーカー以外にお気に入りのシューグッズってある?
Webデザイナーという職業柄、オフィスについたらすぐサンダルに履き替えていますね。今年の春夏はNIKEの「BENASSI」のパイソン柄を愛用しています。
ー影響を受けた人やおしゃれだなと思う人は?
ランウェイショーなどをこまめにチェックしているんですが、Alexander WangのJordanモチーフの取り入れ方は目を引きました。モード系のファッションにストリート感の強いスニーカーがハマっているスタイルってカッコいいですよね。30代になってからは、Supremeを買うのにも、モノトーンばかり選んでる。モノトーンのコーディネートで、スニーカーだけ色が入ってるのはアリかな。
ースニーカーに関して、何かメッセージを。
新作が出るたび、スニーカーを買えた買えないで一喜一憂するのに疲れてしまったので、最近はNIKE以外で物色中です。何かいいのないかな?
7月某日、PARADOXのブルゾンにのAPCのパンツ、NIKEの「AIR JORDAN 3 Wolf Gray」を合わせた出で立ちで取材に対応してくれた彼。職業柄、ネットショッピングに抵抗はなく、ショップに並ぶこともないそう。内勤とはいえ、スニーカーだけでなくファッションからアクセサリー、ヘアカラーやキャップにまでこだわりを持つというところにデザイナーらしい個性が表れていた。