労働者はパフォーマンスで野宿しているのではありません
大阪府が起こした土地開渡断行の仮処分に対し、釜合労弁護団は労働者を暴力的に追い立て無理やりシャッターで閉じられたセンターが労働施設の必要性だけではなくライフラインも兼ね備えており、釜ヶ崎の労働者の生活にとけこんだ存在であることをあることを主張しながら、それに加えて先に組合ビラでお知らせをした①~③等の答弁書(反論)を9月4日の大阪地方裁判所に提出しました。
この日裁判所は結審とはせず、審尋の続行ということになりました。裁判所は大阪府に対し、私達が提出した答弁書に対する準備書面(反論)の提出を求めました。その後、次回の審尋の日が10月12日となったのです。
審尋は1回で終わりませんでした。断行の仮処分の審尋での大阪府との闘いを放棄した人たちがいましたが、負けるか勝つかはやってみないと分からないということを肝に銘じるべきです。おかしいことはおかしい、納得できないことは納得できないと声を上げ続けるべきです。
沖縄の辺野古の海岸べりに、政府が決めて米軍基地を作ろうとしていることに反対して座りこみを続けている人たちの爪を煎じて飲んだらいい。そしたら少しはわかるでしょう。君らに言っておくが、労働者はパフォーマンスで野宿しているのではないということを肝に銘じておくべき。
もっとも、沖縄県と違うところは、沖縄県はそこに住む人たちの70%の人々が米軍基地建設に反対していて、玉城知事がその先頭に立たれておられる。私達もここ釜ヶ崎において建設反対に同調することを表明します。
一方大阪西成区の釜ヶ崎においては、センターつぶしをねらって大阪府の吉村知事、松井市長がその先頭に立っています。釜ヶ崎はこの二人が一緒になって府、市、あわせ(不幸あわせ)になっています。私達はこれには同調できません。
松井市長(当時は知事)は釜ヶ崎のまちづくり会議において、若い頃、釜ヶ崎で働いたことがあると言っておられました。その後どう評価されたのか伺っておくべきだったと今になって思っています。
話がそれましたが、釜合労はセンターつぶすな、シャッター開けろ、強制排除反対の声を労働者と共に上げ続けます。
定額給付金申請書を郵送したTさんに大阪市から白紙の申請書が届きました
住民登録が無くても特別給付金10万円を支給せよと要求し給付金申請書を大阪市に郵送した人の一人で、釜ヶ崎解放会館を住居にしているTさんに釜ヶ崎地域合同労働組合気付で白紙の申請書が届きました。
「お知らせ」の文面には「ご提出いだきました『大阪市特別定額給付金申請書』について、ご確認事項がございますのでお知らせいたします。つきましては、次の内容をご確認のうえ、9月30日までに、本状と同封の申請書を返信用封筒にてご返送いただきますようお願いします。「確認事項、申請書の内容」「具体的な内容、特別給付金の申請について、本市が保有している給付対象者情報と、申請書に記載された内容が一致いたしませんでした。申請書記載の内容に誤記載のお心あたりがあれば別添申請書をご提出ください」とありました。
Tさんは給付金の件で弁護士に委任状を書かれていますので、近々行われる弁護団会議で対応策を考えたいと思っています。Tさん以外の人には大阪市の方からは連絡がきておりません。念のためお知らせいたします。皆さん、あきらめないで。
9月26日(土)三角公園に集まろう
三角公園で午後3時から集会、3時半からセンターまでデモ行進を行います。「センターつぶすな」「シャッターあけろ」「強制排除反対」「コロナ対策をまじめにやれ」「定額給付金10万円をすべての釜ヶ崎労働者、野宿生活者に渡せ」。共に声をあげましょう。お茶とおにぎりを用意します。
今後のスケジュール
10月12日(月)午前11時
大阪地裁202号法廷で断行の仮処分 2回目の審尋
10月14日(水)午前10時30分
監視カメラ裁判 公判前整理手続き(非公開)
10月21日(水)午後2時
大阪地裁1007号法廷で「センターつぶすな」住民訴訟
10月27日(火)午後2時30分
大阪地裁202号法廷、センター立ち退きを迫る本訴
*バスの修理費は思いのほか高額(約190万円)、古いので部品がなかなか見つかりません。もう少しお待ちください。
2020年9月23日
釜ヶ崎地域合同労働組合・釜ヶ崎炊き出しの会・いながきひろし事務所
大阪市西成区萩之茶屋2‐5‐23 釜ヶ崎解放会館1階
電話(6631)7460
ファックス(6631)7490