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キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民

30年戦争16-皇帝崩御。戦況5分に

2020.09.23 02:40

1636年スペインは北はコルビーを制圧、地中海ではカンヌ沖のレラン諸島を占領、皇帝軍は南からディジョンに迫り、押しに押す。しかしながら、スペインは兵站に難があり侵攻ストップ。皇帝軍はヴィットストックの敗北で、兵を撤退、かろうじてフランスは生き残った。

その年の11月フランスはコルビーを奪還、翌2月15日、ハプスブルク勝利を夢見ながら皇帝フェルディナンド2世が崩御した。その後は息子フェルディナンド3世が継ぐ。皇妃はスペイン王の妹、ハプスブルクの結束が強まるとスペインでは祝賀会が催された。

しかし戦況は、ヴィットストックの勝利で、スウェーデンの戦意が復活。本国からの補給が復活してドイツを席捲する。フランスはレラン島も回復し、戦況を五分に戻した。そして秋にはスペイン本国からフランスに侵攻するルカート要塞攻略に失敗。さらにあのスペイン勝利の象徴ブレダがオランダに奪回された。

38年になるとフランスは逆にバスク地方に侵攻。ドイツ戦線では、仏軍傭兵隊長ベルンハルトが、プライザハ要塞を攻略してアルザス地方を占領、ここでスペインからの兵站回廊が断ち切られることとなった。

下は皇帝フェルディナンド2世霊廟