縛られて生きる ハムレット編 1‐1幕目
『実は…マジで最悪なんっすよね
親父が死んでオカンがソッコーで
再婚するし、よりによって
オジって…ないわ、マジない。
2ヵ月も経ってないんすよ...
喪に服せや、何してんだよ...泣
俗に言う、なに❓情にほだされて❓ウワっマジ、キモイわ~爆』
戴冠セレモニーなんて
携帯ゲームやって凌いだくらいだそう。
いいんだね。そんなことしてて。
君王子でしょ。。。汗
結構、ハードな月日が過ぎたようで
心身ともにドン詰まった状態に
あるのはわかった。
じゃ、ソノ家族間の問題について
解消したくて来たのかと聞くと
何やら、そーでもない節があるので
他に何かありそうな感じだ。
手の落ち着きがない。
手が口元に何度もいくしぐさを見せている。
こんな時はヒトは
- 何か言いたいことがあるのか❓
- 隠し事があるのか❓
何かを秘めていることが多いので聞いてみた。
すると更に続けて彼は言う。
『あまりに見かねた、俺のダチ
ホレイショ―ってのが
変な霊媒師のとこに連れって
色々と変なこと言われたんす』
うん、よし、汝は今暗闇におるな、
汝の父というものがきておる。汝に話すことがあるそうだ。
“今より語ることの顛末、心して訊け若し訊けば、お前は復讐の義務から逃れること叶わず。
我はお前の父、ハムレットの霊である。
夜はあてどなく地上を彷徨い、昼は地獄の業火に取り巻かれ
生前この世に犯した罪の数々を焼き清められる苦しみに耐えねばならぬ定め
だが、その恐ろしい責め苦の模様は語ることはできぬ。
もし語れば、その一言でお前の魂は震え上がり若き血潮も凍りこう
果てしなき冥界の秘密を、現身の人間に伝えることは許されぬ
訊け、訊くのだ。お前が本当に父の事を思っているのなら
無残な殺人の恨みを晴らせ”
えっえっえっ。。。
彼は戸惑うばかりで何も口にしない。
更にこう続く
ハムレット、怒りと興奮で口もきけぬか。
ならば訊くがいい。我は毒蛇に噛まれたがゆえに
命を落としたわけではない。それは偽りだ。真実を知るがいい。
お前の父をかみ殺したという毒蛇は
今、頭に王冠を載せている。我が宮廷の果樹園で
寝ていると、呪わしき毒、ヘボナの小瓶を手に忍び寄り
我の耳にライ病のごとく肉をただれさせる
毒薬を注ぎ込んだのだ、その毒は人間の血とは
相容れず、たちまち血液を固め死に至らしめる。
そして我は、弟の手によって眠りの内に
命も王冠も妻も無残に奪われたのだ。
お前はこれを許してはならぬ。ゼッタイだ。
しかし、いかなる理由があろうとも母へ危害を加えてはならぬ。
母の事は天に委ね、心の棘に自らを苛ませよ。
さらばだハムレット。。。
コンナン出ましたけどーー。
40代以上のヒトには分かるね。
コンナン出ましたけど(笑)
泉アツノさんね。
この話を聞いて彼は
復讐を誓うのかと思ったが
『復讐とか言われて…マジこのヒト
何言ってんだよ...汗
そんなことしたら俺やべーじゃん
こわこわこわ。ってなりませんか❓』
まぁ、お客様の中には
霊媒師だの、陰陽師だの
ナンダノカンダノと
視てもらった経験がある方もいる、
そんなに驚くこともないんだよね。
それで、
- 復讐をするのか❓
- するのであればどうやってするのか❓と
- 家族間のモヤモヤ
ってのを相談に来たようだ。
「この話、他には知ってるヒトはいますか❓」
と、念のため
王族の権力争いなので聞いてみた。
『この話はダチの3人だけっすね
もし漏れたら、そいつ
しけーーっす、しけー。』
しけーーーね。。。汗
そうっすか。。。汗
復讐
何やら物騒なテーマだね。
しかし、それをやるにしても
相手は王様だ。自分の命も危ぶまれる。
彼にその覚悟があるかな...
ならばコチラから言ってしまおう
To be or not to be, that is the question
ちょっと早めに使ってしまった汗
しかもボクがね(笑)
つづく。。。