火(か)と水(み)の融合
竜は言わずと知れた水の神。火焔太鼓は火の神を連想させます。そして火焔太鼓の三つ巴は水、火焔はもちろん火、ダブルで火(か)と水(み)の融合の妙ですね。
https://www.tokyo-co2down.jp/2017/03/14/7549/index.htm【火の神様を祭る神社がありました!】 より
自然界には、とっても大切なものなのにあたりまえ過ぎて普段まったく意識していないものに、太陽・水・火・空気・風などがあります。これらはすべて地球環境に影響を与える重要な要素で、古今東西人類はこれらに大きな関心をもってきています。 。
このブログでは今までに、昔から大事にされている証として、空気を神様として祭る「空気神社」、風を神様として祭る「龍田大社」、水を祭る「丹生川上神社」をご紹介してきましたが、今回は人類の発展に使われるエネルギーとして最も有効に利用できるものであるが、一方、地球温暖化の元凶にもなるといわれている、「火」を祭る神社がないか探してみました。
島根県松江市の日本海沖合50kmほどのところに隠岐諸島という島があります。この島に焼火山(しょうかざん)という高い山があり、そこに焼火神社(たくひじんじゃ)と呼ばれる神仏にささげる灯明を焚いている神社がありました。 この神社は江戸時代に日本海を航行する商業船が、この灯明を夜間航行の目印としていた事から、航海の安全を導く神火の神社として崇められていたようです。
神社のある焼火山の風景は、広重や北斎によって描かれた日本の名所百景の中にも登場しています。 江戸時代には島中から参拝者が集まり、神火を拝む習慣があり、今でも正月には春詣祭(はつまいり)という形で、大賑わいの参拝行事になっています。
もう一つ面白いのがありました。富士山の噴火を鎮める富士吉田市の「吉田の火祭り」です。「北口本宮富士浅間神社」と「諏訪神社」の共催で「鎮火祭」という名称で毎年8月26日~27日にかけて行われる壮大なお祭りです。夜に赤々と燃え盛る大松明(おおたいまつ)は圧巻な景色のようです。火はやはり人間にとって昔から大切なものなのですね。
https://www.ana.co.jp/ja/jp/japan-travel-planner/japanese-festival-omatsuri/0000003.html
【炎の熱を感じる日本の火祭り7選!】 より
武者行列、炎に飛び込む奇祭、ロマンチックな夜景も。多くの文化でそうであるように、日本人は火に神聖な力があると信じてきました。火による浄化、火勢による霊力の強化などを求め、様々な火祭りが誕生。その歴史は古く、1000年以上続くものも。
日本の火祭りの特徴は、巨大松明(たいまつ)や、数多くの松明を使ったり、火の中に入るなど、激しく危険を伴うものが数多くあります。また、火の美しさを味わうことのできる、幻想的な祭りも存在します。
一言に「火祭り」と言っても、歴史を感じるもの、神聖なもの、危険なもの、美しいものと様々です。
一人で?お友達と?家族と?パートナーと?ご自分の好み、一緒に体験する人に合わせ、いろいろな火祭りを体験してみてください。
©石川県観光連盟 輪島大祭
石川県の能登半島には「キリコ」と呼ばれる日本でもこの地方だけで見られる大きな灯籠があります。キリコを使った祭りは能登各地で行われ、神様に涼をおとりいただく「お涼み祭り」の意味を持つといわれます。
その中でも「輪島大祭」は盛大で、4夜にわたり熱狂の祭りが繰り広げられます。その内容も、女装した若者たちが神輿を担ぎ海に入る入水神事、橋の上を疾走するキリコ、タイやエビなどの漁師町らしい神輿など、とてもユニーク。
お祭りの最後には松明が盛大に燃やされます。この松明の中から「御幣」と呼ばれる神様が宿る飾りを奪い合う「松明神事」は圧巻のひとこと。道中を照らすかがり火とキリコの群れも迫力満点です!
「キリコ会館」では、最大でビル4階の高さにもなるキリコを上から眺めたり、キリコ担ぎ体験も可能。お囃子を聞きながら、地元文化と迫力のキリコについてじっくり学ぶことができます。火祭りが好きな方、幻想的な光景が見たい方、そして地方の伝統文化に触れたい方に訪れていただきたい祭りです。
©阿蘇市 火振り神事
火振り神事は、約2300年の歴史を持つ阿蘇神社で行われる神事。神様の婚姻を祝い、門の前で松明を振って姫神を迎えます。
茅の松明に火をつけ振り回すと、炎の輪がいくつも神殿に浮かび上がり幻想的な光景が広がります。一般客も「観光火振り」で参加することが可能。
この神社は神様の御夫婦を祀っていることから、縁結びのパワースポットとしても知られています。
神聖な雰囲気の中で火祭りを体験してみたい方、大切な人と共有する特別な体験をしてみたい方にお勧めです。
観櫻火宴(かんおうかえん)
武者行列と火祭り、さらに桜まで楽しめる印象的な祭りがあります。長崎県雲仙市の「観櫻火宴」です。
四百数十年前にあたる戦国時代、キリスト教弾圧下で、多くの信者が迫害を受けていました。この祭りは、弾圧に苦しむ人々を助けて自ら命を絶った武将の史実を再現したもので、200人のたいまつを持った武者たちが、松明を片手に桜咲き誇る橘公園を練り歩きます。甲冑が炎で明々と照らされる様子は、幻を見るかのよう。無念の中に散っていった、侍たちの魂を感じることができます。
なんと、事前申し込みで武者行列に参加も可能。暗闇に映える武者行列は写真映えも抜群で、ここでしか撮影できない写真を撮ることができます。歴史や文化が好きな方、侍や合戦の世界を体験したい方、もちろん写真好きの方も必見のお祭りです。
鳥羽の火祭り
世界に火祭りは多くありますが、日本には、燃え盛る火の中に飛び込むという、かなりショッキングな祭りがあります。その一つが、この鳥羽の火祭りです。
鳥羽神明社の境内に高さ5メートルの巨大な松明が2基設置され、その中には「神木」と呼ばれる神聖な木と「十二縄」と呼ばれる神木を支える縄が収められます。身を清めた男たちが燃え盛る松明に飛び込み、神木と十二縄を競い合って取り出す争奪戦の結果によって、その年の天候や豊凶が占われるのです。
見どころは、男たちが炎の中に飛び込み、争奪戦を繰り広げる様子。あまりの熱さ、激しさに、日本でも最も危険な祭りの一つと言われています。
お祭りでハラハラドキドキする体験がしたい方、古来から伝わる祭りの根源的な意味に触れたい方にお勧め。一生忘れられない体験になることでしょう。
©飛騨市 飛騨古川きつね火祭り
日本では、狐は昔から霊力を持つとして神聖視されてきました。飛騨古川きつね火祭りは、そのミステリアスな狐の嫁入り行列を表現した、幻想的なお祭りです。
狐神の息子のもとに、地元の美しい娘が嫁いだという伝説がもとになります。結婚の儀を見た人々は、五穀豊穣、家内安全、商売繁盛などの願いが叶うとされ、多くの観光客を集めています。
見どころは、松明の明かりに照らされた嫁入り行列と婚礼の儀。伝統的な婚礼の儀が見られ、それを祝う踊りや太鼓、振る舞い酒で会場が一つになります。
この日は地元の人も観光客も、この日はきつねメイク。着物の着付けも体験でき、昔話の世界に迷い込んだような気分に。
日本の伝統行事に興味がある方、魔法やおとぎ話好き、コスチューム好きな方も楽しめるお祭りです。
©ニセコマウンテンリゾート グラン・ヒラフ たいまつ滑走
日本を代表する国際的スノーリゾートとして大人気のニセコスキー場。ここでのニューイヤーカウントダウンは松明を持って滑る「たいまつ滑走」です。
1975年、わずか数人の有志でスタート。今では各国のウィンタースポーツ愛好家が集まり、一年の締めくくりと新年の幕開けを祝います。
150人のスキーヤー・スノーボーダーが松明を持って暗闇を滑走。描かれた火文字が浮かび、幻想的な世界が見られます。打ち上げ花火が夜空を照らすと、白い雪に華やかな色が広がります。
スキー、スノーボード中級以上であれば、たいまつ滑走に参加も可能。ウィンタースポーツ好きならば一度は体験しておきたい、スペシャルなイベントです。
©長岡市 古志の火まつり
古志の火まつりは、カヤ・わら等を円錐状に組み上げ燃やすことにより無病息災・五穀豊穣を祈願する伝統行事「さいの神」を楽しめる火祭りです。
このお祭りで使われる「さいの神」は何と高さ25m。点火されると、火柱の高さは50mにもなります。真っ白な雪原に舞い昇る火柱とそれを彩る雪中花火はここだけで楽しめるダイナミックなもの。
先着50名までスカイランタンの打ち上げも可能。暗くなるまでの時間は和太鼓演奏、雪中闘牛大会、アルパカと触れ合いなどのイベントも開催されます。
ロマンチックな光景を見たい人から、家族連れまでオススメできる、安心して楽しめる火祭りです。
火と水の循環に 神の息(=風・聖霊・気)が入って生きたものとなったと聖書にあります。息が自らの心と書くのも妙ですね。