Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

意識や魂は量子論で語れるか? ー量子脳理論を手掛かりにー

2020.09.26 03:13

https://www.facebook.com/notes/%E8%83%BD%E6%9D%91-%E8%81%A1/%E6%84%8F%E8%AD%98%E3%82%84%E9%AD%82%E3%81%AF%E9%87%8F%E5%AD%90%E8%AB%96%E3%81%A7%E8%AA%9E%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%81%8B-%E3%83%BC%E9%87%8F%E5%AD%90%E8%84%B3%E7%90%86%E8%AB%96%E3%82%92%E6%89%8B%E6%8E%9B%E3%81%8B%E3%82%8A%E3%81%AB%E3%83%BC/1466739543405782/【意識や魂は量子論で語れるか? ー量子脳理論を手掛かりにー】 より

何かと、スピリチュアルなテーマにタグ付けされる流行りがある量子論です。

魂とは何か、魂の永遠性について、意識とは何か、意識と物質、スピリチュリティとマテリアルサイエンスのの関係などを、量子論に基づいて理解しようとする「量子脳理論」というのが、注目を浴びています。

量子脳理論は、脳のマクロスケールでの振舞い、または意識の問題に、脳神経系の持つ量子力学的な性質が深く関わっているとする考え方です。

心または意識に関する量子力学的アプローチ(Quantum approach to mind/consciousness)、クオンタム・マインド(Quantum mind)、量子意識(Quantum consciousness)などとも言われる

量子脳理論の特徴としては量子力学的な効果が効いてくる範囲は通常は原子レベル(Å(オングストローム)10のマイナス8乗cm)以下のいうのが両力学の常識になっていますが、普通の物理学者が考えるよりはるかに大きい脳という器官の時間的・空間的スケール(非局所的)を考えている点です。

具体的に根拠にしているのは量子論の中でも「量子もつれ」及び「波動関数(確率波)の収縮」という考え方です。

ちなみに「量子もつれ」は、最近、実験的に成功した量子テレポーテーション(光の速さを超えて瞬時に情報が伝達される遠隔作用)の原理でもあります。これは一流大学の最先端の科学者が真面目に研究する課題になっています。

量子脳理論のエッセンスは、意識は、マクロレベル(量子論では神経細胞もマクロレベルとみなされます)の神経細胞(ニューロン)の電気信号現象に単純に還元されるものではなく、何らかのミクロレベルの”量子過程”から生じてくるというのです。

言い換えると、

◆量子脳理論に共通する特徴

1、意識の基本構成単位としての属性が、素粒子(量子)各々に付随するという考え方に基づいていること

意識とは量子力学でいう波動関数で表現される量子(波動と粒子の二重性を持つ素粒子)という不可思議な実体的存在という点です。

�2、意識が物理系に対する因果作用を与えられそうなポイントとして、量子力学の波動関数の収縮過程の存在を利用する

脳内の神経細胞にある微小管で、波動関数が収縮すると、意識の元となる基本的で単純な未知の属性も同時に組み合わさり、生物の高レベルな意識が生起すると唱えています。

◆提唱者

ブラックホール研究でホーキング博士と並び立つ名高い理論物理学者のロジャー・ペンローズ(著書『皇帝の新しい心』にて、脳内の情報処理には量子力学が深く関わっているというアイデア・仮説を提示)及び、麻酔科医のスチュワート・ハメロフなど正統的な科学や医学の教育を受けて研究実績を上げてきた一流の研究者です。

◆国内外の研究アプローチ

1)理論物理学者のロジャー・ペンローズと麻酔科医のスチュワート・ハメロフによって提唱されているアプローチ

二人によって提唱されている意識に関する理論は Orchestrated Objective Reduction Theory(統合された客観収縮理論)、または略して Orch-OR Theory(オーチ・オア・セオリー)と呼ばれる。

意識は何らかの量子過程から生じてくると推測している。ペンローズらの「Orch OR 理論」によれば、意識はニューロンを単位として生じてくるのではなく、微小管と呼ばれる量子過程が起こりやすい構造から生じる。

この理論に対しては、現在では懐疑的に考えられているが生物学上の様々な現象が量子論を応用することで説明可能な点から少しずつ立証されていて20年前から唱えられてきたこの説を根本的に否定できた人はいないとハメロフは主張している。

2)治部・保江アプローチ

梅沢博臣の1978年,79年の論文に起源を持つアプローチ。量子脳力学(Quantum Brain Dynamics)と呼ばれ、現在、治部眞里、保江邦夫などが研究を行っている。場の量子論を使って、神経細胞の間隙にある水を巨視的凝集体としてみて、記憶の素過程などを明らかにしようとするものである。目だった哲学的な含意や理論的飛躍は特になく、量子脳理論とよばれているものの中ではおそらく最も普通である。

●量子脳理論の応用の可能性

この量子脳理論の応用が、三次元レベルでの私たちの生活にどのような影響があるのかは計り知れません。現代の最先端のIT技術である「量子コンピューター」の原理にも関係してます。脳はある種の量子コンピューターと言えます。

●量子脳理論とスピリチュアリティ、臨死体験との関連性

臨死体験の関連性について。提唱者の一人のスチュワート・ハメロフ医学者は「脳で生まれる意識は宇宙世界で生まれる素粒子より小さい物質であり、重力・空間・時間にとわれない性質を持つため、通常は脳に納まっている」が「体験者の心臓が止まると、意識は脳から出て拡散する。そこで体験者が蘇生した場合は意識は脳に戻り、体験者が蘇生しなければ意識情報は宇宙に在り続ける」あるいは「別の生命体と結び付いて生まれ変わるのかもしれない。」と述べている。

さらには今や、神というこの宇宙の根本的原意識の存在にすら、アプローチしようとしています。

下記の映像をご覧ください。米国で制作された科学番組です。日本語に吹き替えされています。

●死後の世界を量子論で科学する.mp4

量子脳理論を基礎にしている八木コーチのYouTube映像もわかりやすいので、リンクしますね。

①あの世の仕組みを暴露した「量子脳理論」とは?量子力学と死後の世界

②量子脳理論が神の存在を証明した!?意識の正体を量子力学が暴く

③エベン医師の臨死体験が量子脳理論にそっくり!魂、死後の世界へ行く

(執筆・文責 能村 聡)