一人暮らしの資金計画を立ててみよう
今年度2回目の施設訪問プログラムをZoomで開催しました。今回のテーマは『将来のマネープランを考えよう』ということで、もしも卒業後に一人暮らしを始めたら、1か月どのくらいの収支になるのかを、2つのグループに分かれてシミュレーションしました。
まずは一人暮らしを1か月するのに、どれくらいのお金がかかるのかを皆で考えます。光熱費ってどのくらい?食事にお菓子は入るの?ケータイ代は??と早くもプチパニックに陥る参加者に対し、ボランティアスタッフが実体験を話して、具体的な金額に落とし込んでいきます。
続けて収入を計算します。今回は中学生の参加者が多く、高校を卒業したらすぐに就職しようかな?という漠然とした想像でワークを始めていましたが、実際に支出を計算してみた上で、高卒の初任給でそれが払いきれるかを計算すると、かなり難しそうだという壁にぶつかります。
そこで、現在学生生活を送っている社会的養護の先輩スタッフに次々質問が飛びます。「一人暮らしするためにどんな準備をしたら良い?」「専門卒・大卒になればどれくらい給料が上がるの?」「奨学金ってどうしたらいいの?」と、皆Zoom越しに真剣に先輩の体験談に聞き入ります。
一方で社会人スタッフからは「社員寮のある会社に勤めたり、友達同士でルームシェアすれば家賃は浮くよ」「こうやって自炊すれば簡単で健康的な食生活になるよ」といった、具体的で選択肢の広がるアドバイスが次々寄せられ、節約についても考える機会になりました。最後に今回のまとめとして金銭管理の方法や、借金の危険性を学び、終了となりました。
プログラムを終えてみた参加者からは、「自分のお金の使い方が荒いから参こうになった」「お金の問題は、いつでもついてくるので、知っておいて絶対に損はしないと思う。」「実際に1人暮らしをやっている人にきけたりしてよかった。」などの感想が寄せられ、皆お金を通じて自立後の生活を真剣に考える、非常に濃厚な時間となりました。
資金計画については、ただ漠然と不安に感じているだけでは何も解決しないので、実際に手を動かし、いくつかの自立後の生活パターンを仮定した計画を立ててみることで、不安が解消され、やるべきことが具体化し、それが日々の勉強やアルバイトのモチベーションにも繋がると思います。今回はグループワークでしたので、今回学んだことをこれから個々の資金計画に繋げていきましょう。
次回はコミュニケーションについて学びます、お楽しみに!