寄稿：ヨーロッパで「日本のランドセル」が絶賛されている理由

　そもそも日本のランドセルを背負って学校に通学する慣習は古く、明治10年に開校した学習院で軍用の背のう(オタンダ語で“ランセル”と呼ばれていたことから“ランドセル”と云う言葉が生まれた)に学用品類を詰めて通学させることになったのが始まり。
しかし、その頃のランドセルはリュクサックに近い形状のものだったが、明治20年当時の内閣総理大臣の伊藤博文が、大正天皇の学習院入学祝いとして箱型のランドセルを特注して作らせたのが、現在のランドセルの原型になったそうだ。戦前、終戦直後ではこのランドセルは都会型の商品とされ、地方では学用品類を風呂敷に包んで通学するのが一般的だったが、昭和30年以降の高度成長期とともに地方の都市化の流れに乗って、全国に広くランドセルが普及した。今回は日本のランドセルについてです、お時間がございましたらお読みください。