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こどもトリニティネット

【ぎふママ減災スタディ通信⑥】 車で外出中に災害が発生したら...

2020.09.26 21:36

岐阜県に住む私たちの移動手段として欠かせないのが車!

実は、岐阜県では1世帯あたりの自家用車保有台数が全国7位なんです!

ということは...その分、車で外出時に被災する可能性も十分ありますよね。

今回は、車で外出時に災害が発生した際の対応についてご紹介します。


・大雨や洪水の場合

最近は、天気が急変することが多く、突然の豪雨で運転中に危険な思いをした...という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここからは、実際にどのように対応すれば良いのかを確認していきましょう!


1.運転中、急な大雨に

豪雨や台風による風雨の影響で、視界が悪くなったり、路面が滑りやすくなります。

運転が危険だと判断した際には、早めに運転を中断し安全な場所に車を停車させるようにしましょう。

大雨の場合は視界不良のため、道路の左端に寄せて停車させるのは後続車に追突される危険性もありますので、必ず駐車場等の安全な場所に退避するのがポイントです。


○減災ポイント○

1時間に50ミリ以上の降雨量となる、いわゆる短時間強雨のときは、"車の運転は危険"といわれています。

外出時、事前に予報をチェックして短時間強雨の恐れがあるときは、不要不急の運転はしないようにしましょう!


2.車が浸水してしまった

一般的に走行可能とされる水深は、乗用車であればドアの下端、つまり車の床面が浸からない程度となります。

しかし、水深が約30cmに達すると、エンジンの吸気口が水を吸ってしまったり、排気管が水圧で塞がれてしまうことによりエンジンが止まってしまうと言われています。

『危険だな…』と感じた時には、すでに水深30cmに達している可能性もあります。早めに危険判断をしましょう。

特に注意が必要なのが、アンダーパス等の周囲より低い場所です。

報道でも、アンダーパスで浸水している車を見たことがある方も多いかと思います。

一見、大丈夫そう...と思っても、いざ進入すると思いのほか深いことがあるそう。冠水しやすい場所は、進入せずに迂回しましょう


万が一、車が浸水してしまった場合は、すぐに停車させエンジンを止めましょう。

避難の際は、水深を確認しながら、ゆっくりと進んできた方向にもどりましょう。


・【浸水時】車に備えられる防災グッズ

車が浸水し、水圧によってドアが開けられなくなることがあります。

先のとがった緊急脱出用のハンマーでガラスを割って脱出することができますので、車内に緊急脱出用ハンマーを備えておきましょう!

すぐに取り出せる位置に用意しておくのがポイントです。


○減災ポイント○

専用のハンマーがない場合、ヘッドレストの下の金属部分2本のうち1本をドアとガラスの隙間に差し込み、強く手前に引いてガラスを割る方法もあります。

さらに、ヘッドレストがない場合は、傘などのとがった金属部分でガラスを割ることも可能ですので、頭の片隅に覚えておいてくださいね!


・大地震が発生した場合

いつ起こるか分からない地震。

その時、車を運転していたり、車で外出している可能性ももちろんあります。


1.運転中に発生した場合

運転中に地震が発生した時は、周囲の状況を確認しながら、できるだけ安全な方法で道路の左側に停止させましょう。

停止後は、落ち着いて情報確認をする必要があります。


▶︎引き続き運転可能な場合

地震によって、道路の損壊や信号機停止など道路上で問題が発生していることがあります。十分注意して運転しましょう。


▶︎車を置いて避難する場合

車を置いて避難する場合、できるだけ駐車スペース等の道路以外の場所に移しておくのが良いとされています。

やむを得ず、道路上に車を置いて避難する時は、道路の左側に寄せて駐車しましょう。その際、緊急車両などの通行の妨げになるので、キーは付けたまま避難するようにしましょう。


・【地震時】車に備えておける防災グッズ

車を置いて避難する時、すぐに持ち出せる防災グッズが車にあると安心です。

備えるポイントとしては、飲用水や非常食が車載OKなものかどうか。

特に、夏場は車内の温度が50度を超える可能性もあります。車への保管の場合は、温度変化に強い車載OKな非常食を選ぶようにしましょう。

○減災ポイント○

万が一、移動中に被災した時のために、車のトランクに備蓄品を備えておくことがポイントです。

飲用水・非常食に加え、簡易トイレ、タオル、寝袋などを備えておくと車中泊避難になった際も役立ちます。

普段から災害に備えて、車を備蓄庫代わりにしておくのもオススメです◎


・災害時は車を上手に利用

ご紹介してきたように、水害の場合と地震の場合では対応が大きく異なります

水害時は、車に乗っていることで浸水被害に合ったり、車から脱出できず流されてしまったり...と危険な面も。

一方で、災害後避難の際には車中泊避難の場所として役立てることができます。

車に乗る機会が多いからこそ、災害時には車を上手に利用できるように、事前に備えておきましょう!


【参考】

・警察庁HP

https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/seibi2/saigaiji/daizisinnunntennsya.html

・JAFホームページ

http://qa.jaf.or.jp/trouble/disaster/08.htm