薄荷をたしなむ
最近熱心に見ているのが《長安十二時辰(日本では長安二十四時)》という大陸ドラマ。とにかく集中してしまうおもしろさで、30分そこそこしかないので、一気に見れてしまいます。手に汗握るシーンの連続に、つい息をするのを忘れていて、見終わるやいなや「はぁはぁ」言ってしまうときもあるくらいです。
本題に入ります。登場人物の兵士や今でいうと警察官みたいな人たちが、しょっちゅうくっちゃくっちゃガムのように食べてる葉があるんですよね。
「一服どうだ?」タバコを勧めるように、きんちゃく袋に入ってる葉っぱを渡す。で、くっちゃくっちゃして、ペッて吐き出す。
這難不成就是古人的『口香糖』?(これって古代人のチューンガム?)
実はこれが薄荷の葉なんですよね。唐代にこんな習慣があるのか気になって調べたら、創作だったことが分かりました。檳榔を使いたかったが唐代にはまだなくて、薄荷にしたそうです。参考にさせていただいた解説記事はこちらへ。
そちらの記事によると、唐代中期には、薄荷の葉は素材として料理や調味料、お茶として使われることがほとんどだったそうでやはり噛んだりはしなかったとか。でも唐代に編纂された《新修本草》には、ちゃんと薄荷の薬効が記録されているそうです。
作り話だとしてもどんな感じか実際に薄荷を噛んでみました!
やーん、すっごいすっきりするわ~♪ ちょっと苦いけど・・・目も覚めるくらい、舌に痛いくらいメントールを感じることもできました。しばらくいろんな薄荷で試してみよう。これははまりそうです。
ちなみにメントールをしっかり感じたいのであれば、ペパーミントではなく薄荷でお試しくださいね。
ちなみに『長安二十四時』はタイトルどおり唐の時代を舞台にした、映画化と思うくらい豪華なドラマです。耳慣れない役職やお役所用語が出てくるので、日本語字幕版がおススメです。