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Fashion source: Daily Journal

ピアニスト富永峻さん@sonorium ベートーヴェン ピアノソナタ 最初と最後。

2020.09.27 13:34

 昨日は富永峻さんのピアノリサイタルへ。ソノリウム1年ぶりでしょうか。入場制限25名のみ、ソーシャルディスタンス、no3密で行われました。

 白い壁、天井窓、木の椅子であるソノリウムは、まるで教会のような雰囲気で、とくにこのご時世のため、閉ざされていた扉がようやく開いたような、ヨーロッパの教会の香りまで漂っていました。

 プログラムはベートーヴェンです。いつも何の予習もせずに行き、あとから復習。良く言えば、何の先入観も持たずに演奏を聴きます。

 ピアノソナタ n°1op と32op。富永さんの演奏は弾いている姿が美しく、姿勢もシャンとしていて、聴いているほうも美しい姿勢で聴かなくてはいけません。(笑)体がそんなに動かないのに、音の強弱がついている。手の可動域を繊細に動かすには、表情筋も一緒に使っているかのような、音と表情のリンクがよく見えました。1音1音が完璧にしか聴こえません!

 今回、私が主催しているオンラインコミュニティー1D1U 15th Campのテーマが「洞察力」であり、『13歳のアート思考』という本を読みました。また1D1Uの参加者の方が、30分間その本のレビューをしてくれたこともあって、いつものピアノの聴き方と違う自分がいました。ここ6年くらいピアノリサイタルへ頻繁に行くようになったので、音の経験が増えたのもあるのかもしれません。初めて聴くn°32op の演奏をある意味正しく受け取っていたようなのです。

 人生のすべての喜怒哀楽がそこにあるように感じました。まるで、一生の物語を聴かされているような、音の高低、リズム、すべてを詰め込んだ、ものすごい壮大な曲だったのです。

 あとから調べてみると、そのような解説がやはり書いてあったりしました。正しく伝わるように弾かれていたというのか、伝えたいように伝わっていたということなのか?

 特に印象的だったのは、JAZZのようなパートがあったことです。富永さんの演奏されている音がないので、いくつか聴いて個人的に気に入ったものを以下にリンクしました。14分あたりを聴いて頂きたいです。

 ベートヴェンって、これまでの形に捕らわれず、音楽会に革命を起こした方なのかなと感じる曲でした。これまでのクラシックのイメージが崩壊したような! 究極的にアート思考な方なのですね。

 そして、アンコールに富永さんが選ばれた曲が、(タイトル忘れましたが)JAZZぽいのを弾いてくださったのです! 新しい富永さんを感じました。(笑)

 久しぶりに大きな会場でのピアノリサイタル。スペシャルな日曜の午後となりました。花束を持って行きましたが、直接ご本人に渡すこともできない3密ルールでしたので、座っていた椅子に置いて帰りました。富永さん、本当に素晴らしい演奏をありがとうございました! またベートーヴェン聴きたいです。