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小野塚ノブオの警視庁24時

㊹『親と子の話 後編』

2020.09.27 12:09

こんにちは、小野塚ノブオです。

僕の両親は離婚していて僕は父親に育てられました。

母親は家を出て別の人と再婚したので今でも違う苗字を名乗っています。


僕には3歳年下の妹がいたのですが幼い頃に事故で亡くなってしまいました。

だから元々4人家族だったのに途中から僕と父親の2人だけになったわけです。

そしてその家には今は父親が一人で暮らしています。


こうして書くと何となく不幸な家庭だったように見えるかもしれませんが、実は全然そんな事はありません。

経済環境は普通だったんじゃないかな。

決して裕福では無かったけど特別貧乏ってわけでも無い。

妹が生まれてからは両親共働きでしたけどね。

よくある昭和の家庭です。


妹が亡くなってからは少しずつ歯車が狂っていったかもしれません。

だけど僕は自分の家庭が他と比べて不幸だなんて思った事はなかった。


運命なんて受け入れてしまえば苦でも何でもない。


母親は家を出たあと、小さな居酒屋を開いて一人で経営してました。

僕は実家で親父と暮らしてましたが母親ともたまに連絡を取っていたので、やがて友達を連れてその店に飲みに行くようになったのですが他の客の手前、母親は僕が実の息子だという事を隠してたので居心地はあまり良くなかったですね。


親父にも母親の店で飲んでる事は内緒だったので僕もガキのくせに一応、気を使ってたんですよ。


皆さん誰もが通る道だと思うのですが、僕にも思春期という時期があり その頃ちょっとだけグレてた時期がありました。


で、高校に入学してまだ1カ月も経たない時に学校のトイレでタバコを吸って停学になったのですが、その時も親父は「タバコが吸いたかったら家で吸え。その代わり学校ではもう吸うな。」

と言って部屋に灰皿を持って来てくれました。

おかげで僕の部屋は友達のたまり場になってしまいましたが。


高2の夏休みに金髪にしてパーマをかけて、8月31日に髪を切って9月1日に登校したら学年主任の教師に

「丸坊主になるか学校辞めるか、どっちかにしろ」

と言われ、退学になりたくなかったので体育館でバリカンで坊主にされて家に帰った時も親父は怒らずに僕の頭を見てゲラゲラ笑ってました。


中学の頃からチョコチョコ問題を起こしてたので、もう慣れてたのかもしれないけど家庭で親子喧嘩をする事なんてほとんど無かった。

高3の時に警察沙汰を起こした時はさすがに色々あったけど基本的に僕は家庭であまりモメた事が無いんです。

寂しいと思った事も無い。

グレてた頃でも僕にとって家庭は意外と居心地の良い場所だったんです。

それは幸せな事だと今は思いますが、親がそういう環境を作ってくれたおかげです。

僕の友達は皆んな「家に帰っても親がうるさいから」と言って夜中になってもずっと単車に乗って遊んでましたが僕はいつもすぐ家に帰りました。

家に帰って寝たいと思ったり。

家庭が全然嫌いではなかった。


自分が幸せだなんて思った事は無かったけど親や家庭を恨んで反抗したりする事も無かったです。

ウチの親は僕の友達とも仲良かったし。


だけど例えば教師や警察官や裁判官は僕が問題を起こすと、すぐに親や家庭のせいにした。


家庭環境が悪いからだと言った。


どいつもこいつも同じ事を言うのです。


こういうのを世間では馬鹿のひとつ覚え、と言います。

全て僕が自分の意思でやった事であり、親も家庭も全く関係ないのに…


何度説明しても彼らは基本的に頭が悪いので、なかなか理解してくれないんですよ。

これには本当に困りました。


多分、家庭のせいにすれば僕の行動の理由が理解できると思ったのでしょう。

何故シンナーを吸うのか?それは家庭環境が悪いからだ、と言いたいのでしょう。

とても単純な考え方ですね。


僕が何か悪い事をしても家庭や親は全く関係ないんです。

親を恨んだ事も憎んだ事もない。

家で親父と一緒にテレビを観る事も大好きでしたよ。

グレてる奴は全員、家庭に問題があるなんて思ったら大きな間違い。

でもそれが分からないのでしょう、アイツらには。馬鹿だから。


世間では問題児の責任は家庭問題や親の教育にあると考える人が多いかもしれませんが、必ずしもそうだとは限りません。

僕の場合は親とか全然関係ありません。

自分が面白そうだと思ってやっただけ。

親とは仲良くやってました。


むしろ大人になってから親とモメる事が多くなりましたけど、ガキの頃は家庭も親も好きでしたよ。

そんな事、恥ずかしいから友達には言わなかったですけどね。


他人は誰かが自分の理解を越える事をすると、その原因を自分の想像できる範囲内に無理矢理押し込んで分かったようなフリをする。

その方が楽だからです。

本質や真実を追求するのがしんどいからです。

それで良いと思うなら一生そうやって生きていけばいいと思います。

自分の知ってる狭い世界だけで生きて行けばいい。


とにかく僕がガキの頃少しグレたのは、家庭や親に不満があったわけではありません。


両親には今も感謝しています。


逆に言えばどんなに良い親であってもグレるガキはいるという事です。



今回は真面目な事書いちゃいましたが、いつものようにライブのお知らせを。


10月3日(土) 阿佐ヶ谷 天

『夜をぶっとばせ! Vol.6』

Open 19:30 Start 20:00

¥1,000➕1drink

20:00〜NIGHT RAINBOW

20:40〜RATTLE SNAKE

21:25〜カナリア時限爆弾

22:05〜HOT BACK SEAT

去年の暮れにも呼んでもらった企画で今回は阿佐ヶ谷の天で。土曜の夜でチャージもリーズナブル。

是非皆さん遊びに来て下さい。

ヨロシクお願いします!