生命の『保護膜』について
私も出が理系なので、なるべく理論的に話したいタチです。でもこういうことは、実証できるかどうかより、そう仮定すると腑に落ちるとか役に立つということを大切にしてもよいのではないかと思っています。人に迷惑をかけたり弊害が出たりしないのであれば、ですが。
私が教えを受けて学んできた中で、自分の腑に落ちたことを書いてみます。これが正解というつもりはありません。「私はこう捉えています」というところです。
今回は、生命の『保護膜』についてです。
宇宙から降り注ぐ色々なものから『大気』が地球を守っているように、生命にもそれを取り巻く『保護膜』があり、私たちを守っています。オーラや気として見える方もおられるようです。
私は“見えたり”“聞こえたり”する能力はありませんが、“感じる”ことはあります。きっとどなたでもあるでしょう?背後の気配、気の合わない人とピタッと並んで座る違和感、隠していてもにじみ出る何か、黙っていても只者ではないと判る空気感…。そういうものを察知するとき、保護膜を感じたり保護膜でキャッチしたりしているのかもしれません。
『鉄人28号』『魔法使いサリー』『バビル2世』などで著名な横山光輝さんが描かれた『時の行者』という漫画があります。タイムトラベラーの主人公が、切りかかられてもバリアで跳ね返したり、濁流の中で膜に守られる様子は、まさに保護膜のイメージです。
武道をなさる方は、理屈ではなく経験としてご存知でしょう。
むかし夜道の運転中に、対向のトラックが脇道から顔を出した軽自動車を避けてこちらに飛び出て来て、正面衝突されたことがあります。迫るライトのせいか、まるでシールドに包まれるような感覚を体験しました。不思議と怖くなく、お陰さまで大きな外傷もありませんでした。相手も怪我はありませんでしたが、トラックは軸が折れていたそうです。
ただその後はあちこち歪みに悩まされ、この事故が徒手療法やエネルギーについて学ぶ転機になりました。
さて、話を戻します。
保護膜のコンディションが良いと、少々のストレスにもダメージを受けることなくいられます。
でも、ストレスが過ぎると、保護膜は傷み、バリア機能は低下します。対戦ゲームでいうなら、LIFEエネルギーメーターが減ったような状態ですね。そうなると、元気なときなら何でもないことに落ち込んだり腹が立ったり、体や心に痛みや不具合が出るかもしれません。なぜだか周囲でトラブルが起こったり。
そんなとき、愛にあふれた人と話したりお気に入りの時間を過ごしたりすると、弱った保護膜が修復されて、LIFEが甦るのを感じます。
あなたは保護膜が弱ったときやエネルギーが減ったとき、どのように過ごされますか?保護膜が傷むのを回避したり修復したりする術をいくつか(たくさん)持っていると、生きやすくなると思います。
「私はこうするよ」という智慧をシェアし合えたらいいですね。
保護膜やストレスについて、話はまだ続きます。