Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

brasil-suzuki's Ownd

風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第220段

2016.07.20 14:08

40日間、日本滞在(その28)

 写真部OB会


 一昨日は「さんま」、昨日は「クラス会」と、今日で酒席は、3連続日であった。

 名古屋の栄での席。

 帰りは、1人で東浦までJRで帰らなくてはならない。

 「さんま」のようになったなら、帰ることはできない。

 控えめ、控えめ・・・。

 栄の会場に着いたら、1人を除き、すでに集まっていた。

 笑顔で1人1人に握手をした。

 8年ぶりの再会であった。

 大学では男子が多く、女子は学年に2、3人いただけなので、他校の女子短大の写真部と交流をしていた。

 若い血潮が燃えたぎっていたころであるから、当然のお付き合いであった。

 写真部に限らず、他のサークルもその様にしていた。

 その女子短大からも3人出席してもらえた。

 8年ぶりの再会であったが、河内君と西野君は大学時代以来の再会であった。

 特に河内君は、私と同じ科であったので、想い出も多い。

 河内君の実家は、長野県飯田市の山間にあり、大学時代の夏休みに、1週間ほどお世話になったことがあった。

 その時の私の最大の思い出は、やはり食いしん坊の私の事、食べ物であった。

 「トウモロコシ」を茹でたものだが、とても甘かった。

 「トウモロコシ」で、こんなに甘くて美味しい物は、この歳になって、いまだにお目にかかっていない。

 忘れられない美味しさである。

 

 この写真部のOB会。

 私は、中退である。

 その中退の私を差別なく、50年近くも付きあってくれる友。

 場違いであるかも知れないと思う。

 そんな私の想い出の中、忘れようとて、忘れようがない。

 友の好意に甘えている自分が見える。

 ありがとう、友よ!

酒席が始まった。

 幹事の哲郎君が、この席に集まっている学年だけでなく、写真部の全ての学年の「写真展」を計画していることの報告をした。

 「作品を募集している。」との事であったが、

残念ながら、私には、作品なんて1枚もない。

 でも、それは、それでよい。

 きっぱりと、写真を諦めたのであるから・・・。

 私は、モノクロ写真で、暗室に入り、自分の撮影した写真を現像し、ディベロップする。

 すると、現像液の中で、薄っすらと生まれてくる画像にたまらなく興奮を感じたものであった。

 それが、私の写真感であった。

 台風接近の予報が入っていながら、1人で暗室に入り、暗室から出た時には、帰るためのバスが無くなっていて、朝まで暗室にいたこともあった。

 でも、ヘタクソな写真であった。

 酒宴は進み、懐かしい想い出、お互いの体調、ブラジルの事など話は尽きなかった。

 でも、話し相手は、私の隣と、向かいに座っている爺さんだけであった。

 席を立ち、他の場所に行き、酒を酌み交わしたかったが、なにせ、狭い。

 動きづらいと思った。

 遠くの席では、参加してくれた3人の女性がいるのに・・・。

 その隣に座ればよかったのに・・・。

 ダメな爺さん!

 酒宴が終わり、散会。

 今から、飯田まで帰る河内君と他に2人に「さようなら」した。

 「元気でな・・・。」

 残った者達で、喫茶店へ行った。

 私は、酒をセーブしていたので、意識は大丈夫であった。

 「さんま」にはなっていなかった。

 酒の後のブラックコーヒーは、ますます私の意識をしっかりさせた。

 女性が2人残っていた。

 ショートケーキと何か飲み物。

 そんな甘いのダイジョウブ?

 私のようにならないですか?

 そして、またまた散会。

 地下鉄名城線で、金山方面へ。

 一緒に地下鉄に乗ったのは、1人の女性を含め4人。

 20時をまわっていたが、地下鉄はかなり混雑していた。

 その混雑に、私は彼等と少し離れてしまった。

 上前津に付き、知也君が降りた。

 私は、とっさに「写真がんばってね・・・。」と声をかけた。

 知也君は、私の方を振り向き、笑顔であった。

 知也君は、まだ写真の現役である。

 写真同好会など入り、活躍している。

 

 少し、車内の混み具合が緩和した。

 3人になり、少し距離が近くなった。

 話しかければ、話が出来る距離であった。

 でも、爺さん、胸がときめいて、声にならない。

 そのうちに金山に付いてしまった・・・。

 3人は降りた。

 「私、市バスで帰ります。 市バスはあっち。」

 ゆく方向が同じなのは、ここまでであった。

 「さようなら・・・元気で・・・。」と、握手をしながら私が言う。

彼女は、言葉なく、コックリと頷くだけであった。

 1人になり、JRの電車の中。

 「家まで送ればよかったのに・・・。

 せめて、バスの停留所まででも・・・。」

 悔しく、自分を責めた。

 若い時からそんな風。

まだ治ってはいないと思った。

 若かりし日の私のマドンナ。

また見ることできた 優しい笑顔

 時の流れか 砂時計

 サラサラ流れ 溜まりゆく

 砂に映りし 面影は

 時の流れの いたずらか

 少しも変わらぬ 優しい笑顔

 時の流れの いたずらか

 何も変わらぬ 我が心

 

 砂時計 ひっくり返し 始まれど

 再び想い出 とどまりて

 あの川の土手 二人して

 再び歩くは 何時の日ぞ

 夢は夢 夢のまた夢