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KAZESORA〜風空〜

What is Tennoz Isle? #06

2015.11.02 14:55

真っ青に澄んだ空の下
自分をリセットできる
天王洲の秋散歩へレッツゴー!!
おのののか

KAZESORA 〜風空〜 No.6 ※こちらの記事は2015年11月2日の記事です

運河沿いをボードウオークに囲まれ、
東京ベイを望むシーフォートスクエア。
その中央にあるガレリアでは、
芸術の秋に観劇を楽しむ人々が銀河劇場へ列を作っている。
待ち合わせをしているのは、タレントのおのののか。
私たちに気づくと、「はじめまして」ととびっきりの笑顔だ。
今日の天王洲散歩も楽しくなりそうだ。

オリンピックに向けて発展するベイエリアで

次のステップを考えてみる

 球場での“ビール売り子”として話題になったけれど、ガレリアに佇む姿を一目見ただけでも、こんな華奢なからだで、よくあの大きなビール樽を背負えていたものだと驚いた。

「ひと樽が15kgほど。でも、小学校から高校までバスケットボールをやっていたから、とくに10代は体力に自信がありました」

 球場のビール売りは、アルバイトの中でも花形。新人はソフトドリンクやウイスキーなどの商品から始まり、売上げを結果でしっかり残さないとビールを担当できないというシビアな世界だという。

「割と早くビール売りになれたけれど、初日は50杯しか売れないし、ビール以外の担当に変更になったり…。でも、続けるうちに顔見知りのお客さんが増えて、多い日は400杯売っていたんですよ!」

 ひと樽が24杯分だというから、3時間程度の試合中、樽の詰め替えだけで16往復の計算だ…。

「ビールを飲んでくれるお客さんと、短い間でもお話しできる接客業が好きだったから、重さは苦にならなかったですね」

 タレント活動前、接客業がとにかく楽しかったアルバイト時代。待ち合わせしたシーフォートスクエア内の「第一ホテル東京シーフォート」を歩きながら、ラウンジのウェイトレス時代を思い出していたというが、当時は、大学進学や就職する同級生を見て、焦りを感じたことも多く、悩んでいたというから意外だ。

「ビール売り子だったからスカウトされたわけではなくて、タレントのお仕事にチャレンジしてみたいなと芸能事務所に所属した時に“ビール売り子ナンバーワン”ですってアピールしたのがはじまり(笑)。こうしてお仕事をいただくようになれるまでは、私にできる仕事はなんだろうと悩んでいた時期もありました。でも、報道で『美しすぎるビール売り子』なんて代名詞をつけていただいたのは…、嬉しいやら恥ずかしいやら」

 話題になってからは、たちまち数々のバラエティ番組に出演。

「今までテレビで拝見していた方々に混じって自分がお話しするなんて、緊張して心臓が飛び出そうでした(笑)」

 と振り返るものの、生放送のCM中は気さくな方が多く、次第に馴染めるようになれたとか。

「事務所の先輩が出演する番組を見て、話し方を勉強する毎日でした。もっと上手になって、5年後にはMCなどでオリンピックにも関われるように成長することが目標です。それができたら、天王洲アイルに来る機会も増えそうですよね!」

 運河沿いのボードウォーク沿いを歩きながら、次のステップを語る彼女は、やっぱり可憐なのだけれど、たくましくも見えた。

オリンピックに、アートに

“発信”が増える街ってワクワクします

 仕事が増え、毎日充実していたというここ数年。その充実度を計るのは、ファンの方とのコミュニケーションの充実度だったと話す彼女は、最近、継続してきたブログやツイッターに加えてインスタグラムも始めている。

「ファンの人から声をかけてもらったとき、この仕事の楽しさを実感しています。だから、気軽に声をかけていただくには身近に感じてもらえてこそ」

 イベントで出会ったファンからよく聞かれるのは“普段はどんな風に過ごしているの?”という質問だという。

「ツイッターが見たい人、インスタグラムで写真が見たい人、ブログでじっくり写真と文章を読みたい人。いろんな方がいると思うから、発信する機会をどんどん増やしていきたいです」

『いつもブログを見ていますよ』などと声をかけてもらうことが多いという彼女。ここ数年でわかったのは、テレビ以外の普段の自分も知ってもらうことが距離を縮められる近道だということ。

「『発信』といっても、あくまで自然体でいたい。普段のまま、いつもの私のまま、ありのまま。だから、忙しくても、仕事モードだったりしても、リセットできるのが大事。天王洲はアートアワードが開催されたり、ラジオ局があったり発信しつづける街でありながら、こうして歩いてみると水辺があってのんびりしている街でもありますよね。船が通る運河を眺めたり、鳩がボードウォークでお昼寝する姿を見られたり。ワクワクしながら歩けます。発信するときにありたい姿である“自然体”に戻れそう」

 天王洲アイルの秋散歩を楽しむなら、愛犬のトイプードル・おはぎちゃんともボードウォークを歩いて、カフェのテラスでお茶したいという彼女。

「天王洲アイルを一周してみてわかった! ここは、都心なのに、一日のんびり“リセット旅”ができる街。ありのままの自分で発信していきたい私にとって、こういう秋のお散歩って大切かも」

 天王洲から見上げる空は、夏の頃より澄んでいる。天王洲アイルを吹き抜ける、心地よい秋の風は、あなたをリセット旅へ誘ってくれるはず。


【PROFILE】

おのののか Nonoka Ono

1991年生まれ、東京都出身。

バラエティ番組やCM、ドラマなどタレントとして多方面で活躍中。東京ドームのアルバイトでビールを売っていたところ「東京ドームビール売り子No.1」として注目を浴び、グラビア、バラエティ、ラジオ、女優などタレントとして多方面で活躍中。

●おのののか オフィシャルブログ

http://ameblo.jp/ohhag-inu/

KAZESORA 〜風空〜 No.6

2015.11.02.の記事です。

Direction & Design:Shigekazu Katsumata 勝又シゲカズ BTTB inc.

Text:Eri Sakuma さくまえり

Photograph:Hajime Aiki アイキ元

Stylist:Rumi Tanaka 田中ルミ

Hair & Make-up: Naoko Tamura 田村直子

Cooperation:PLATINUM PRODUCTION

撮影協力 : 株式会社シーフォートコミュニティ / 第一ホテル東京シーフォート グランカフェ