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Haruna Terazono

結婚相手は抽選で

2016.07.22 06:05

子供たちの夏休みが始まった。

いつもママチャリの渋滞が起きている幼稚園の前はひっそり。

小学校からも、蝉の声ばかり聞こえてくる。

そういえば、通園バスに子供を乗せたあと、毎日マンションのエントランスにいらっしゃる

ご近所さんも今朝はお見掛けしなかった。


夏休み。


私は父も母も教員だったので、当時、先生たちも夏休みは概ねお休みで、

(今はそうではないようみたいだけど)

毎日一緒に過ごすのが、結構めんどうだった。


『母が辛い』というワードがちょっと前に話題になったけど、

辛いとまではいかなくても、普段日中家にいない人がいるから、

なんとなく良い子を演じなければならなくて大変だった。


今、親になってみて

毎日、昼間も世話をしたりお昼ごはんを作らなくてはならないし、大変なのはママの方よ!

と、言いたかっただろうなとやっと気づいたけど。


垣谷美雨さんの「結婚相手は抽選で」は、

少子化対策で、適齢期の未婚男女は抽選で決めた相手とお見合いをする。

3回断れば軍隊に2年送られる、という法案が可決!

そのとき、当事者や親たちは・・・というお話。


ありえない設定に、最初はなかなか読み進めることができなかった。

でも、このトンデモ法案によって成長していく家族の姿に、途中から止まらなくなった。

結婚・お見合いがテーマの作品だけど、

娘と母親との関係の難しさ、家族観も裏テーマなんだと思う。

母親は娘に、どうしても自分の何かを託したくなってしまうものかもしれない。

私も、これから娘が成長するにつれ、彼女らしさを認め、自分の価値観を押し付けすぎずに

関係を構築していけるかな。。。どうしても過度に期待してしまうし。。。

結婚相手は抽選で」から難しい宿題をもらった。


小学校一年生の時の夏休みの宿題は、学校から持ち帰った朝顔の花が、毎朝いくつ咲いたか

数えて記録する事だった。

最高で30くらいは咲いたかな。


うちのベランダの朝顔はもう少し開花までに時間がかかりそう。

花が咲いたら毎日、娘と数えよう。

(ズボラだから三日坊主注意!)