精妙に、感じること。
2020.09.30 03:44
身体を感じること、整えてゆくことは
表面より、もっと奥
もっと、精妙な感覚なんだなぁ
と感じる日々。
たとえば、猫背を治すには
「丸まらないように、反ろう。」
とするような
そういう短絡的なものでは、ないわけで。
精妙に
感じないと
自分のこと。
それには、
ガチャガチャと見た目ばかり派手に動いていても
結果を求めて、急ぎ足で駆けていても
感じられない
静かにならなければ。
*
何事も、
全体のバランスと歩調を合わせながら、
次第に、自然な整い方を
してゆくものだが
とかく人は、
すぐに出る結果を求めて
表面に分かりやすく見える部分ばかりを、いじって見せたり
短絡的な行動を、急ぎがちかもしれない。
たとえばダイエットで言うなら
「痩せたいから、食べない」
とか。
健康的に体重を落とすということは、
食事や運動はもちろん
睡眠や仕事等、日々の生活の在り方、
心の在り方、
すべてのバランスがあって
だんだんと根本から、変化してくるものであるのに。
「猫背だから、逆に反る。」
「痩せたいから、食べない。」
そういった短絡さが
かえってどんどん、逆方向に、歪ませてゆく。
*
わたしが立ち止まれたのは
コロナのおかげ
“ステイ at ホーム”
外に向かって走るのではなく
自分の立ち位置に留まることで、感じられた
恩恵。
それまでは、目に見える形に仕上げることに焦る中で
とても、地味な研究をしていられる余裕はなかった。
しかし今、その地味な研究こそが
いざ刀を手にした時にも、確実に技術の向上に反映されていることに
驚く。
表面を追うばかりでなく
自分のこと、奥から、感じられる
そういう感覚を養うことは
大切ですね。