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《大肉球曼荼羅 第2章③音を操る星の民》

2020.09.30 10:06

もう9月も終わり…なんと、もう10月です。

今年は時間の流れ方がおかしいなと感じる今日この頃です。


さて、茨城県の大洗シーサイドステーションで開催中の「うみのまちアート展」も折り返し地点です。

10月4日(日)まで展示していますので、お近くにお越しの際は、是非お立ち寄りください。入場無料です。


今回の展示で、作品がお迎えされました。とても嬉しいです。

お迎え下さった方にお礼申し上げます。


画像は、お迎えされた作品、猫絵文字シリーズ「夢」

白い真ん丸にゃんこは、しろたん&チビ

猫の星カンタスカーラにも、住んでる種族の猫たちです。

そのうち、物語の中に出てくるかもしれません。


では、物語の続きをお楽しみください。


《大肉球曼荼羅 第2章③音を操る星の民》


「本当だ、私の体の一部が異なる波で構成されている…」


波感知モニターに撮された自分の肉球を、マジマジと見つめます。

しかし、別段、見た目も感覚も普段と変わりません。


「これは、カンタスカラーナの波じゃないよね?」


はっちゃん(ΣS‐8)は、小さな翼でクルクルと飛び回りながら、自身に搭載されたセンサーを通して猫沢さんを見ています。


「ああ、虚空庭園の波でもない…あの曼荼羅の板は、どこの世界から来たんだ?」

「誰から貰ったの?」

「以前、テラに調査に行く前に会ったテラビトだ…久しぶりに会ったんだよ。あそこで…」

「本当にテラビト?」

「あぁ、寅次郎博士に似たテラビトだ、私は、テラで、よく似た人物を見かけた…きっと彼だ…」

「???んーと、寅次郎博士に似たテラビト…? そう言えば、いたね。でも博士、あれ、テラビトじゃないよ!」

「…え?……」


猫沢さんは、必死で思い出そうとしています。


「あ!!彼等は、テラビトに同化した音を操る星の民……と、言う事は、あの楽器は彼等の星の物か?」

「そうみたい、面白い楽器があるんだね!」


ボンヤリ謎が解けた猫沢さんは、再び、肉球を眺めていました。

一体、どうすれば音が出るのか…?

何故、彼は、猫沢さんに、この楽器を託したのか?

謎は深まります…。


「おはようございます。なにやってるんスか?」


ベテラン研究員の大柄の黒猫の大和さんが、出勤してきました。

奇妙なポーズで肉球をニギニギする、猫沢さんを見て、今にも吹き出しそう


「おはよう、音が出なくて困ってるんだ…」

「音?機械の調子でも悪いんですか?」

「いや、これだ」


猫沢さんは、自分の肉球の平をグーパーと動かしながら見せました。


「????怪我でもされたんですか?」

「いや…ここから音が出せないんだ」

「????? 相変わらず所長は、変な事言いますね。肉球を叩いてみたらどうですか?」

「たたく…」


猫沢さんは、恐る恐る、自分の肉球をパンっと叩いてみました。


「!!!!!!!出た!!!音が出た!」

「当たり前じゃないスかーもー」

「いや、何を言っているか分からないと思うが、聞いてくれ。もう一度叩くぞ!」

「???」


猫沢さんは、肉球を叩きます。

同時に、鮮やかなメロディーが広がります。


「しょ、所長の後ろの機械が勝手に!!」

「ちがうよ!目の前で叩いてみるから見ててごらん」

「わ!!!!なんだなんだ、肉球から音が!!!!どこに仕込んでるんでスか??」


次に、猫沢さんは、恐る恐る、片手で空間を弾いてみると、竪琴のような音が響きました。


「なんと!」

「空間が鳴った…」


猫沢さんは、なんだか面白くなって、あらゆる場所を弾いてみました。


「素晴らしい!」


猫沢さんは、ふと、研究所の地下にある、とある1ヶ所が気になり弾いてみると、鈍く重い音…


この場所は以前から、なんだか嫌な気分になる場所で、変な噂もあります…猫沢さんは、見て見ぬふりしていましたが、早く何とかしなくてはと感じたのです…


肉球に、直に感じる何かを見たようです…




研究室に戻ると、大半のスタッフ達が勢揃い、黙々と仕事中


「所長…なんとかなりませんか…?」


秘書を兼ねている研究員の、夏音(なつね)さんが、ピリッとした表情で、猫沢さんに声をかけます。


「すまん…どうやって止めていいのか分からないんだ…」


触れるもの皆、音が鳴るので、周りのスタッフは困惑しています。


「どーして所長は、いつも、変な物拾ってきたりするんですか!?ご自身で管理できないような物を扱っちゃいけません。返してらっしゃい!」

「拾ってないよ。虚空庭園で貰ったんだよ。もう少し待っててくれ、ちゃんと使い方マスターするから!」

「マスターできるまで、入ってこないでください」


猫沢さんは、研究室から追い出されてしまいました。

スタッフ達には、なかなか理解されていないようです。


厄介なものを、貰ってしまいました。


[つづく]


  (※このブログでは、ブログ小説【猫沢さん作品[幻想の魚の秘密]】SF物語を展開中です。

そんな楽しい猫の星の世界観第6弾を2019年、東京.高円寺[猫の額]さんでの個展にて発表いたしました。2020年は、同会場にて、木元慶子さんとの二人展「出会いと旅立ち」を開催しました。来年も開催決定です。よろしくお願いいたします。

猫沢さん作品の挿絵のポストカードは[猫の額]さんでも購入出来ますよ(^O^)

※この猫物語は、私の好きなミュージシャン平沢進氏の楽曲をBGMに流しながら浮かんだインスピレーションを元に綴り上げる実験的SF物語制作の一環です)


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