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日光の信仰と文化の礎!二荒山神社中宮祠から霊峰・男体山へ登拝!

2020.10.01 01:36

https://www.travel.co.jp/guide/article/5381/  【日光の信仰と文化の礎!二荒山神社中宮祠から霊峰・男体山へ登拝!】 より

「日光を見ずして結構と言うなかれ」という格言があるほど、見所が多く魅力溢れる日光。

その日光を代表する聖なる山の1つが男体山です。

男体山の標高は2,486m、日本百名山の1つにも数えられています。

登拝口には二荒山(ふたらさん)神社中宮祠、山頂には世界遺産・二荒山神社の奥宮が鎮座し、古くから山岳信仰の聖地として発展してきました。

観音浄土にもたとえられる絶景を、男体山から堪能しませんか?

新型コロナウイルスの感染状況によっては、各自治体ごとに往来の自粛を要請している場合や、施設によっては休業していることがあります。各種報道機関の発表、施設や各自治体のホームページなどで最新情報をご確認ください。また、お出かけの際は感染予防のため「新しい旅のエチケット」を守って行動しましょう。

男体山は、古くは二荒山と呼ばれ、その名は観音浄土の「補陀洛(ふだらく)」に由来するそうです。

奈良時代から平安時代の僧・勝道(しょうどう)上人(735-817)によって開山され、日光の信仰と文化の礎が築かれました。

男体山へのコースは幾つかありますが、正式な登拝道は日光二荒山神社中宮祠(ちゅうぐうし)からとなります。中宮祠内の登拝門(とうはいもん)から山頂奥宮までは往復約6キロで、標高差は約1,200m。山頂までの所要時間(目安)は、約3~4時間です。

急登が続き、標高差もかなりありますが、その苦労を補って余りあるほどの素晴らしい眺望が広がります!

日光二荒山神社中宮祠(ちゅうぐうし)は、男体山山頂の二荒山神社奥宮と、日光山内にある二荒山神社本社の中間にあることから中宮祠と呼ばれています。ご神体である男体山を背にして、「幸の湖(さちのうみ)」とも称される、美しい中禅寺湖の畔に鎮座しています。

中宮祠は、延暦3年(784)、勝道上人が山頂をきわめたあと、現在の地に二荒権現をまつる社殿を建てたのがはじまりといわれています。

ご祭神は二荒山大神で、大己貴命(おおなむちのみこと)、田心姫命(たごりひめのみこと)、味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)、3柱の神様の総称です。

金運・幸運・縁結び・安産祈願等が御利益として知られており、もちろんご参拝のみを目的として訪れても良いでしょう。

なお、奥宮(山頂)への登拝は、社務所で受付が必要です。(有料)

男体山山頂は、勝道上人が初登頂の際、「ただ恍惚として眺めた」という表現も頷けるほどの素晴らしい眺望!

天候によっては、眼下に周囲約25kmの中禅寺湖や戦場ヶ原、日光連山、尾瀬の山々などが一望できます。さらに、遠く浅間山や富士山まで見渡せることも!

観音浄土にもたとえられる絶景を存分に堪能して下さい!

二荒山神社奥宮は、天応2(782)年、勝道上人が山頂に小さな祠を創建したことが由来とされています。

さらに、頂上(三角点)は、勝道上人一行が二荒山大神を拝したとされる聖域!

大岩の上には対面石と、長さ3.6m余りのご神剣が立っています。

現在のご神剣は、2012年10月に新たに奉納されたものです。

それまでの大剣は1880年に奉納されたもので、約130年ものあいだ風雪に耐え、山頂のシンボル的な存在でした。しかし、2012年3月に折れていることが分かり、その事実に多くの方が心を傷めていましたが、そのシンボルが復活したのです。

この剣は「草薙(くさなぎ)の剣」にもたとえられ、シンボルと呼ぶに相応しい威風堂々とした佇まいです。

山頂部は広く開けており、その他、二荒山大神像や味耜高彦根命を祀る太郎山神社もあるので、時間の許す限りゆっくり過ごしてはいかがでしょうか?

鮮やかな新緑から色彩豊かな紅葉まで、季節を変えて訪れてはいかがでしょう?

その時々で全く表情が異なります。日光は紅葉の名所としても有名で、山肌を彩る紅葉のグラデーションと大展望は見事!

夏は、二荒山神社中宮祠の最大の祭りである男体山登拝講社大祭が行われ、僅か1週間のみ夜間の登拝が解禁されます。

霊峰の頂から拝するご来光は、感動の瞬間!感慨もひとしおです!

■紅葉見頃(例年):9月下旬~10月下旬(山頂付近から徐々に下っていきます)

■男体山登拝講社大祭(例年):7月31日~8月7日

最後に

今回、ご紹介した男体山は、二荒山神社の境内地。

男体山のみならず、女峰山や奥白根山をはじめとする日光連山8峰、さらに華厳滝やいろは坂などが境内に含まれ、その広さは約3,400haにものぼります。これは、伊勢神宮に次ぐ面積というから驚きです!

その中心となり、日光の信仰と文化を育んできた、霊峰・男体山の素晴らしき自然と歴史に触れてみませんか?

きっと、その奥深さに魅了されてしまいますよ!

https://www.tobu.co.jp/odekake/area/nikko-kinugawa/nikko-kinugawa017.html 【火山が作り出した雄大な景色が魅力!日光の山で自然を体いっぱいに味わおう】 より

男体山や女峰山をはじめ数々の山々が連なる日光連山。関東平野の北側に位置する山地で、標高2,300〜2,500mの山々が連なっています。最高峰は、関東以北では最も高い日光白根山で、標高2,578mありますが、初心者でも登りやすい登山コースもあるので、訪れたことがある人もいるのではないでしょうか。

日光連山は日光火山群に属しており、戦場ヶ原などの地形にかつての噴火の面影を見ることができます。四季折々の自然が美しい中禅寺湖も、約2万年前に男体山の噴火活動で流れ出た溶岩が川をせき止めてできたものです。一帯は日光国立公園に指定されており、特別保護地区としてその自然が大切に守られています。

さらに、日光の山々は古代より山岳信仰の対象とされてきました。日光二社一寺の一つ、日光二荒山神社は男体山がご神体。山々の力強いパワーのもとに、日光の歴史は創られてきたのです。

ロープウェイで天空の足湯がある日光白根山へ

栃木・群馬県の県境に位置する日光白根山は、日本百名山にも選ばれている名峰です。正式名称は「白根山」ですが、他の白根山と区別するために、一般的に日光白根山と呼ばれています。

日光白根山は日光側から見ると最も奥に位置する独立峰で、日光火山群の主峰でもあります。初夏から秋にかけては、シラネアオイやコマクサ、エゾリンドウなど美しい高原植物が見られ、訪れる人を楽しませてくれます。登山道もしっかり整備されており、登山を普段から楽しむ人はもちろん、初心者やファミリーでも楽しめるような施設や散策コースも充実しています。

群馬県の丸沼高原側からは、「日光白根山ロープウェイ」が運行しています。標高2,000mの山頂駅まで片道約15分。山頂駅には、目の前に広がる日光白根山の眺望を楽しみながらゆっくりと過ごすことのできる「天空の足湯」があり、人気を博しています。

登山を楽しむのもよし、高原植物を愛でながら足湯に浸かるのもよし、それぞれの楽しみ方ができるのが、日光白根山の魅力です。

山全体がご神体?男体山

男体山は中禅寺湖の北にそびえる標高2,486mの山です。山頂は直径数百m、深さ200mのすり鉢型の火口となっており、北側が欠け落ちて馬蹄型をなしています。高さ97mから流れ落ちるスケールの大きな華厳の滝、男体山を水面に写す中禅寺湖も、この男体山の噴火活動により作り出されたものです。

男体山は山全体が信仰の対象となっており、山頂には日光二荒山神社の祠があります。現在も「登拝講」の活動が盛んで、毎年7月31日には登拝祭が行われ、8月1日の0時には多くの人が山頂での御来光を目指し登山を開始します。

なお男体山は日光二荒山神社の境内地のため、登拝期間が設けられています。日光二荒山神社中宮祠から登山する場合は、5月5日から10月25日の間に登ることができます。

山頂からの眺めは四方に開け、眼下に中禅寺湖や戦場ヶ原を見下ろし、白根山や女峰山などの日光連山の他、天気の良いときには富士山を望むこともできます。紅葉に彩られる秋の景色は絶景の一言。パワースポットでもある男体山のパワーを感じ、自然に触れながら登山を楽しむのもおすすめです。

雄大な自然を感じながら過ごす日光の山

火山が作り出した雄大な自然に感動する日光連山への旅。登山はもちろん、観光や散策に訪れても素晴らしい魅力を味わうことができます。秋の紅葉の時期には、その景色により心を揺り動かされるはずです。

日光白根山の山頂駅で足湯をしてゆっくり過ごしたり、男体山のパワーを感じながら登山を楽しんだり、それぞれの楽しみ方を、ぜひ日光連山で見つけてください。