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永草よしたか BANQUET & LOSLOBOS 代表のブログ

美容師の間違った目標設定とは? 〜"小さな夢"の話し〜

2016.07.23 11:34



「僕の夢は本当に小さいんです。」



違和感の原因は、どうやらこのセリフだった。



いろんな人と話す中で、若手の美容師(アシスタントからスタイリスト3年未満)と話すことも多いんだけど、なんか最近違和感を感じることがあった。



「近所の人が、やっぱりあなたじゃなきゃダメ!って言って来店してくれるような、小さな店で良いんです。」


「そんな小さなお店を持つのが夢で、美容業界でどうなりたいとか、そんな大それた夢はないんです。」



どうやら、この子にとって小さなサロンを持つことってのは、

けっこう簡単で、大それたことではなくて、ちいさな夢らしい。



俺の考えとは、全く違った。



アシスタントが言う、"小さな夢"ってのは、俺にとって

【果てし無く続く、苦い思いの連続】


この6年を思い返してもそんなに甘いものじゃなかった。


価格で闘うサロン

オウンドメディアで闘うサロン

ケミカルで闘うサロン

技術で闘うサロン

人柄で闘うサロン


お客様は、あらゆる方向性からのアプローチがある中で、一つのサロンを選ぶ。


そんな中でお客様に選ばれ続けることほど難しい事はない。


小さなサロンは小さな小舟。


いつだって沈没の危険性をはらんでいる。ひとりの漕ぎ手がいなくなる事でどうなることか。


もし、今あなたが駆け出しの美容師であるならば、先輩が何をやっているかを見て欲しい。


・材料費を適正にする為の計算、発注

・売上管理・販管費の計画、実行

・ブログの材料集め(実験データ・写真)

・ブログの更新(発信)

・DMの発送

・キャンペーン企画の立案

・後輩への指導(レッスン)

・自分の練習・撮影

・人事に関するディスカッション

・専門学校での会社説明会の参加



経営者になると、これよりも、もっと多くのことをする事になる。

小さなサロンであっても。



そんな仕事量をこなせなくては

小さなサロンってのはつくれない。


生意気にもアシスタントや若手スタイリストにアドバイスを送るなら、"目標設定を間違えないでくれ"って事。


まず第一に

【目標は目的を達成するためにある】

って事なんだ。


目標は通過点

目的がゴール


もし、目的が「あなたじゃなきゃダメ!」ってお客様に通い続けて頂く店をつくること、ならば


最初の目標(通過点)が「小さなサロンっていう箱をつくる事」だと思う。

でもそれは、目標だから通過点に過ぎない。


目的はお客様に選ばれ続けるサロンを作る事。


目的を"小さなサロンを持つこと"にしてはいけない。

あなたの夢がそこで終わってしまうから。



つくることだけを考えるならば、すげー簡単な事だと思ってしまいがちだ。


スタイリストになって

お金を貯めて

仲間集めて

融資を受けて

物件を契約して

お店のシステム考えて

料金考えて

店名考えて

販促物作って

webサイトつくって

オープンさせればいい。


実際すごく簡単だ。



でも続けることは違う。

簡単じゃない。

だから、小さな夢ってのに違和感を感じずにはいられない。


これは、果てしない挑戦だ。

大きな夢だ。



そして第2に、

【目標は複数、目的はひとつ】


ひとつの目的を達成するためには

複数の目標が必要になる。


それはもしかすると

カットスキルかもしれないしカウンセリングスキルかもしれない。

でもそれだけじゃなく、ブログのライティングスキルも必要だし

P/LやB/Sの読み解き方かもしれない。


結局、全部必要だ。


だから通い続けてもらえるお店づくりには

あらゆる方向性のスキル習得が必要になる。


どのくらいの目標レベルにするか決めて

全てを同時進行で学ばなくてはいけないんだよね。


どうだろう?

サロンで空いてる時間を無駄に過ごしてないかな?

練習を速攻ではじめてるのかな?

時間をどう作り出すかを考えなくちゃね?



目的があるならば

ここまで考えているかが重要。


もし、小さなサロンを持つことを

小さな夢と思っているならば


きっとここまでは考えていないんだろう。




まぁ、何が言いたいかっていうと

小さなサロンを持ち、お店を続けていくことを


なめんなよ


って事なーんだ(^_^)v


PS.


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