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Haruna Terazono

幸せになる百通りの方法

2016.07.23 14:40

木曜日。萩原浩さんの作品が読みたくなって図書館へ。

”祝直木賞受賞”と、萩原さんの名前が書かれた仕切りに、

簡素なワープロ打ちのポップがつけられていた。

そのさりげなさが図書館にふさわしい感じがして、司書さんの本への愛を感じた。


今回、選んだのは、

幸せになる百通りの方法」という短編集。

4つ目に登場する動物園でのお見合いパーティーに参加する作品を読んでいたら、

動物園に行きたくなった。


なので家族で東山動物園へ。

今日はとても涼しくて、良かった!


娘は、大きい動物は基本的に怖いらしく、

人気のイケメンゴリラもゾウも・・・ライオンなんてもっての他。

よく泣いていた。

前回行ったときは、40分も見続けたペンギンに今日は興味がわかなかったらしく、

2分で切り上げ・・・

やっぱりそれかい!!!


アンパンマンの自動販売機に、一番興奮していた・・・


まだ二歳だもんね・・・

キリンとコアラはかわいかったとのこと。


萩原浩さんの「幸せになる百通りの方法」は、

動物園のお見合いパーティー物語を含む、7つのストーリーが集まった短編集。

テーマの選び方が非常にユニークで、どれも、いるいる!あるある!と頷いてしまった。

シニカルな表現、意地悪なものの捉え方が最高!


特に、震災後の節電生活を、戦争を経験したおばあちゃんの目線で描いた作品は、

『私たちの生活って必要以上に便利になっちゃった?”』

『なんか今、目指す方向間違っちゃってる?”』・・・と、考えさせられた。


みんな、もがきながら幸せになろうとしている。

そして手にしている幸せにはなかなか気が付かない。


自分なりの方法で、明日からも生活していけばいいのかな。