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わたしのHygge #11

2020.10.05 02:36

コロナで世界が変わっても、実りの季節はやってきます。伊豆に唯一あるワイナリー中伊豆ワイナリーさんの収穫のお手伝いも3年目。昨年は雨や台風の被害で選果がかなり大変でしたが、今年はとても健康なぶどう達で白ワイン用のぶどうはとても良い出来だったそうです。白ワイン用ぶどうの収穫には間に合いませんでしたが、赤ワイン用のぶどうの収穫のお手伝いをしました。



ワイナリーの朝は早い。スタートは6時ですが、ねぼすけなので7時から合流。それでも5時起きです。ワイナリーまでは熱海から車で50分ぐらい。伊豆にこんな場所があるなんて!と思えるグリーンのカーテンが広がります。今回は金賞を受賞した赤ワイン用のぶどう「プティ・ヴェルド」の収穫です。




昨年に比べて、選果する部分も少なく収穫は早いですが、なにせ私の仕事は遅い。毎日来ているご年配の方の方々はやはり早い! 作業は黙々とぶどうに向き合い、枯れている部分や、青玉(実になっていない小さな青い実)、干しぶどうになっているもの、しぼんでるものをカットしていきます。

修行のように目の前の房に向き合います。

中伊豆ワイナリーは一般からの募集はしていなくて、毎年だいたい近所の方々が収穫の仕事を担ってます。手摘みにこだわるのもわかる気がします。今年はコロナで収穫体験は行っていませんが、収穫の時期にはホテルのプランで収穫体験や観光バスが来る時もあるそうです。

収穫がまだこれからの部分にネットが張ってあるので何かなと伺ったら、電気の柵を超えて鹿が入ってきたり、鳥がつまんだりするそうです。美味しいんだなと・・・・。

栽培担当の方のお話も聞けました。今回2つの近い畑を収穫したのですが、明らかにぶどうの出来が違うと感じていました。私がいいなと感じた畑を手入れしていた方が誇らしげに、「自然や、ぶどうは悪くないんだよ、ぶどうの気持ちを感じて人がやれることをやる」。はっとしました! つい雨やら台風やら、と言ってしまいがちですが、その中でもやれることをやればぶどうはこたえてくれる、毎日畑に向き合っている人はすごいなと思いました。

醸造チームは、ほんわかとしていますがそれが伊豆らしいというか、でも栽培チームとのバランスなのかなと中伊豆の今後の可能性を感じた日でした。

フランスに近づくとかではなく、今後はますます伊豆らしさを感じるワインになっていくなと楽しみになた日でした。

役に立っているかは定かではありませんが、収穫のお手伝いはいい気分転換とワインについて考えるいい体験だとしみじみ感じました。 

くまごろう(石和宏深) http://blog.livedoor.jp/kumagorou30/

食べること、飲むことが大好きな一応ソムリエです。普段は熱海の隅っこの小さな酒屋で働いております、月一回飲食店で出張ソムリエをやったり、時々ブログを書いたりしております。http://blog.livedoor.jp/kumagorou30/