学習支援・予習|小4 計算のきまり
”どうして、掛け算(割り算)を先に計算するのか”
4年生の算数です。
3年生までは実生活に密着した数の取り回しが多いのですが、4年生からは概念的・抽象的な内容も少しずつ入ってきます。
この日は計算のルールの解説です。
今まで左から順番に計算したり、式を分けて考えたりしてきた子供たち。ここにきて、まとめて考える方法を学びます。
すると、途端にちんぷんかんぷん。
計算のルールを習って、その時は一時記憶で覚えていても、その理由がわかっていないのであとで、“なんのこっちゃ”に陥りがちです。
ここが正念場。
このタイミングでより実体験に近い説明をすることで「なぁ~んだ、そういうことか」とストンとふに落ちる。これをやるのと、やらないのじゃ、この後が違います。
では本題に入りましょう。
”どうして、掛け算(割り算)を先に計算するのか”
もしお子さんに質問されたら、なんて答えますか?
👩「そんなのルールだから覚えればいいんだよ」
はい、それもありです。だって結局覚えたほうが早い。でも忘れてしまったら手も足も出ませんよね。なので、ひと工夫!
そんな時は具体的な話をしてみてください。
👩筆箱の中に4本鉛筆はいってて、机の中に12本入りの鉛筆の箱が3箱あると、全部で何本になるかどうやってわかる?
👦12本が3箱だから、26本でしょ、それに4足すから全部で30本!
👩そうそう!じゃあ、式にしてみようか。
👦12×3=26 26+4=30
👩その式を一つの式にしたいんだけど、数字が出てきた順番に書いてみてね
👦4+12×3
👩もし左から順番に計算したらどうなる?
👦4+12×3=16×3=48!答えが違う!!
👩足し算を先に計算しちゃうと答えが違っちゃうね。だから足し算と掛け算が一緒の式は掛け算を先に計算するんだよ。
👦ふ~ん、そっか~
この時点で、お子さんは<なんとなくの理解>をしています。すぐは自分のものにはなりません。でも演習を続けて、似たような疑問にぶち当たっていくにつれて❣というタイミングがきます。
おうちの方はその❣が芽生える種まきをしてあげてくださいね。