罠師を生業に
先日、罠の大先輩が海に潜ったまま行方不明に3日間の捜索でも見つからず、未だに何も上がらず。
毎日朝お会いしていましたがその日は予定がありお会いせず、最後が前日の朝にお互いに車を降りて挨拶を交わし「気を付けてください」と言って笑顔でお別れしました。
まだ信じられず、受け入れられない気持ちでいます。
罠師を生業にして、この地域はみかん農園が盛んな為、農園の方達から毎日の様に駆除を依頼されたらすぐに罠を入れて次の日には猪の捕獲。
県や市からも名指しで個人宅の庭周りの駆除を依頼されたり、すぐにかけて捕ってしまうので、周りの方もなんとなか気楽に頼んじゃうのかなと思いますが、やってみて分かったことは、片手間でできることでは無い事、捕獲したあとも自分より重たい鹿や猪を車に積み込み運ぶ所まで本当に大変なのに嫌な顔ひとつ見せず不死身な人だと思っています。
それ以外にも県からの要請でメス鹿の駆除。
毎日、毎日100kg以上車で山を走り回り、10,000歩以上山歩きをして一日の労力は並大抵の事ではないです。
山の地形とどこに岩がありどこに倒木があり発情期には鹿が集まる場所など
また猪が農園を荒らすからと出入口を熟知しておられるのですぐに捕獲。
こう言う人が昔から山の守り人と言われるんだと感じました。
やらぬ人が罠師は賞金稼ぎとか色々言っていますが、ごく1部の人であって、田舎町には数人の罠師の中でもなかなか捕獲率が上がらないと県からも強い要請がかかり捕れる罠師の負担がどんどん大きくなります。
生業にできる人はごく僅かでそして毎日頑張っている人を一括りに誹謗してしまうのはよくないことです。
話しがそれました。
おまけに日の出から漁船に乗って魚釣り、朝から「ブリ上がったよ~」と簡単に言っていたことを思い浮かびます。
到底85才の体力とは思えない人間離れした超人的な方でした。
だから未だに信じられません。