【神奈川県】日本民家園(川崎市多摩区)
2020.10.13 12:01
多摩丘陵が多摩川に接する東端の一角に位置する生田緑地内に、昭和42年に開園した古民家の野外博物館「日本民家園」。
当時は江戸時代の古民家が急速に消滅しつつあり、当時盛んだった民家研究と共にそれらを後世に残すことが開園の目的だった。
開園の時点で移築が完了したのは伊藤家・清宮家・野原家の3棟のみだったが、次第に移築建築が増えてエリアが増幅され、同48年に現在の敷地が完成。
現在は敷地面積約3万㎡に25件の文化財建造物(うち7件が国重要文化財、1件が重要有形民俗文化財指定)が移築保存されている。
【神奈川県】生田緑地「日本民家園」(川崎市多摩区)202010
東門から入り、最初のエリア「宿場」ゾーンは、関所のような木のゲートの先に古民家が街道の町並みのように配列展示されている。
左手が柳生街道にあった油屋「井岡家」、向かいに奥州街道の馬宿だった「鈴木家」、向かいの石垣の上には尾張藩の武家屋敷「佐地家」の門・供持・塀。
【神奈川県】生田緑地「日本民家園」(川崎市多摩区)202010
「宿場」ゾーンを抜けて「信越の村」ゾーンに入ると、4軒の合掌造りの古民家が一堂に会して見られる。
写真にある2軒の合掌造りはいずれも五箇山から移築されたもので、右の「江向家」は国重文指定を受けている(左は「山田家」)。