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precious pure one STORY✨

"わたしのだいじなできごと"からの大どんでん返し

2020.09.16 00:27

ガードが見事に打ち砕かれて、剥がれ落ち、ボロボロに崩れた姿を、見られたくなかった。

もうそこには、弱腰な泣き虫で甘ったれの、力尽きた姿しかなかった。

肩を回して、胸を張り平気な姿に変身しようとするけれど、変身しない

グッと奥歯を噛み締めて、笑顔にしようとするけど、笑えない

いつもの操作が使えない

どうしたらいいのかわからない


見守るなんて、そんなの足りなさ過ぎる

もっと、手助けしてほしいと叫ぶ


聞こえてきた声は

「今の自分に寄り添う」

ムリムリムリ

寄り添うって、冷たく感じる、距離があって、そばに居る感じが全然しない


応急処置はないけど

「変身しない自分をいたわる」

いたわるってなにぃー


次々声が聞こえてきた

「変身してもしなくてもいい」

「力入れるから尽きる!」

「ボロボロって思ってるかもしれないけど、強さが見える」


「マイナスには、いくらでも引っ張れる」


あ、コレだ!

「わたしのだいじなできごと~」の、細切れで繋がらない記憶の断片がピタッとヒットした。


マイナスに引っ張る

それが、わたしの立ち位置、そこから操作が始まりゲームを仕掛けにいく

そして、その位置にいる限り、わたしは混乱と迷路からぬけでることはない


わたしが生き生きするところは、ココじゃない


ボロボロに崩れた弱いわたしは、何かの誰かのせいにして、放り投げることはしなかった

いまのわたしがした、精一杯のことだった


この話まだまだ、続きそうです。