2020/10/5 【本紹介⑥】HYGGE “ヒュッゲ”(Meik Wiking氏)
The Happiness Research institute, CopenhagenのMeik Wiking氏の著書、”The Little Book of Hygge: Danish Secrets to Happy Living”。
デンマーク🇩🇰語で、”Hygge(ヒュッゲ)”とは、
【ほっとくつろげる心地よい時間や、そんな時間をつくる(=身近な暮らしを楽しむ)姿勢】を言う。
本書の影響もあり、2017年英国では注目キーワードになったほど。
「世界1幸福な国」といわれ、
世界幸福度調査で何度も1位に輝くデンマーク。
そんな国の彼らが大切にする”Hygge(ヒュッゲ)”について書かれた本。
例えば、デンマーク人は、
毎日キャンドルを灯す人が人口の約3割、
うち、同時に5個以上/回のキャンドルを使う人が、
約3割もいるのだとか。
必要以上にお金や手間をかけるわけではなく、
キャンドルの光🕯など、
今この瞬間に心を傾け、その場の雰囲気を大事にして、リラックスして過ごす。
そして、人や社会との繋がりを大切にする。
そんなシンプルな時間をうまく作りだすことが、
彼らの“幸せ”に直結しているのだ、と。
本書は、最後にこんな言葉で締めくくられている。
(※本書P.281より抜粋)
While happiness and hygge are definitely about appreciating the now, both may also be planned are preserved.
Hygge and happiness have a past and a future as well as present.
・”Lykke(リュッケ)”
:デンマーク語🇩🇰【幸せ】。
(※上記の本の続編のタイトルでもある)
・”Frika (フィーカ)”
:スウェーデン語🇸🇪【お茶の時間、お茶をする】。
・”Lagom(ラゴム)”
:スウェーデン語🇸🇪【ちょうどよい・ほどほど】。
・”Mysig (ミューシグ)”
:スウェーデン語🇸🇪【心地良い場所・空間・時間】。
・”Sisu(シス)”
:フィンランド語🇫🇮【勇敢、犠牲、不屈の精神】。
上記の北欧ワードは、日本然り、
欧州内でもここ数年で驚くほど、浸透した。
(北欧好きの方なら、幾つか耳にされたことある方も多いのでは。。)
コロナで加速した感もあるが、
資本主義経済に基づく、”効率重視”の価値観からの
パラダイムシフトの現れ、とも言える。
欧州にいると、北欧諸国が近いこともあり、
そんな北欧マインドや、その影響を多大に受けるヨーロピアン達を肌で感じる。
例えば、”eco”や、”sustainable (持続可能な)”
というワード。
日本では、トレンドで形骸的に(言わば、ファッションアイコンのように)一時期騒がれていた気がする。
一方、ヨーロッピアン達のそれは、
【自分が心地よいから、
おのずとecoやsustainability を選ぶ】
という感じ。
本当はこんな風に、肩肘はらず、
どっしりとしたものであるべきなんだよなぁ、と
何度実感させられたことか。
6年の欧州生活で沢山影響を受けさせてもらった、暮らしに対する揺るぎない想い。
本帰国したら、そんな想いを発信していけたらいいな、と思う。
▼本書の日本語版【ヒュッゲ 365日「シンプルな幸せ」のつくり方】(三笠書房)↓
→偶然!!😳前職でお世話になった大好きな編集者の先輩の現同僚の方が、手掛けられそうです!👏👏