セルペンティ通り Via dei Serpenti
ローマのモンティ地区にあるセルペンティ通り(Via dei Serpenti)は、2本の新しい通りナツィオナーレ通りからカヴール通りまで下り坂になっている通りである。17世紀まではこの2本の大通りは存在してなかったため、モンティ地区の主要道路だった。18世紀に”Strada de' Serpenti”と呼ばれるようになり、直訳すると”蛇の道”で、この通りに長く設置されていた聖母画に蛇が描かれていたことが関連してくるか、もしくは工房か大衆食堂かはわからないが、看板にヘビに巻き付かれたラオコーンが描かれていたためとも言われる。
★ サンタ・マリア・デイ・モンティ教会
サンタ・マリア・デイ・モンティ教会(Santa Maria dei Monti)は、カヴール通りから入ってすぐの広場の左側に見える教会。ジャコモ・デッラ・ポルタ設計
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★ バッチーナ通りの角の邸宅
バッチーナ通りの角の邸宅で、3番地の凸凹の放射上の石の入り口装飾の上には、1640年から1910年のポルトガルを支配したブラガンサ王朝(Casa Reale di Braganza)の紋章と、碑文。
ポルトガルのサン・アントニオ病院所有の建物という意味の文が入っている。
"HAEC DOMUS EST SUB PROPRIETATE HOSPITALIS SANCTI ANTONII LUSITANORUM DE URBE"
もとの所有者は、ローマに巡礼に訪れた女性の家で、彼女は1363年に巡礼者が増えることを理由に病院を設立した。
★ 紋章と碑文
2番地に紋章と碑文がある。
"IN QUESTA CASA PORTATOVI MORENTE DALLA VICINA CHIESA DELLA MADONNA DEI MONTI IL 16 APRILE 1783 SPIRAVA SAN BENEDETTO GIUSEPPE LABRE MIRACOLO DI CARITÀ E DI PENITENZA APOSTOLICO PELLEGRINO AI MAGGIORI SANTUARI D'EUROPA NEL 2° CENTENARIO DELLA NASCITA: AMETTES (BOULOGNE) 26 MARZO 1748".
★ サン・ベネデット・ジュゼッペ・ラブレ
サン・ベネデット・ジュゼッペ・ラブレの碑石 Lapide in memoria di S.Benedetto Giuseppe Labre
サン・ベネデットは1748年3月26日フランスのアメットで貧しい大家族の家に生まれた。聖ベネデット・ジュゼッペ・ラブレは、フランスの修行者であり、フランシスコ会のカトリックの聖人。
サン・ベネデット・ジュゼッペ・ラブレは近くの教会で祈り中に具合が悪くなり、35歳でここで亡くなった。この場所を礼拝所とし、聖体と聖具をここへ奉った。
★ イタリア銀行
ナツィオナーレ通りから入ってすぐに、イタリア銀行がある。