西行(円位)
2016.07.27 04:28
「願はくは花の下にて春死なん そのきさらぎの望月のころ」
この願いに違わず、西行は建久元年(1190年)「そのきさらぎの望月のころ」入寂した。
人はその心情を伝えたい思いで言葉を紡ぎ文字を書き付ける、
その思いが切実であればあるほど言葉や文字は遠ざかり、その切実の果てには沈黙が待ち受ける。
言葉や文字は沈黙からうまれて沈黙に還る。
この沈黙の還相を帯した言葉や文字は、その人の心情に還る。
「心なき身にもあわれはしられけり鴫立沢の秋の夕暮れ」