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少女漫画を読んで思い出した甘酸っぱい思い出

2016.07.27 12:30

なぜ少女マンガは学生設定が多いのか。


言わずともお察しだろうが、それは

主に10代が読者層だからだ。


分かっている。

そんなことは分かっているが

ついついそこにあれば読んでしまう、もうすぐ38歳。


韓流ドラマにハマるおばちゃん達の心理も恐らく同じで、


所謂、「純愛」という、現在の自分には縁のない、

どこか懐かしくキラキラと眩く光るそのピュアな感情を欲しているのだろう。


かく言う私も、人並みに恋愛を経験してきた。


その中で「純愛」と呼べるものと言えば、やはり初恋ではないだろうか。


26年ほど前のJS時代…

すでにどれが初恋なのか分からないほど気の多かった私が好きなタイプは


背が高い・面白い・頭がいい・元気・スポーツ万能・ツンデレ・イケメン・血管が浮き出ている・胸板厚い・色黒・短髪…などなど


挙げるとキリがないのだが、まぁ、そんな男子達だった。


ある日、恋心を抱いていた1人の男子と

同じ給食係で、白い割烹着のような給食着に白い帽子、

マスクという出で立ちで、ご飯が入った1つのケースを

2人で持って教室まで運んでいた時…


恐らく私はひどい風邪をひいていたんだと思う。

彼はそんな私を気遣い、給食室から教室までの間、色々と楽しい話をしてくれていた。

私は話し易いようマスクを顎までズラして微笑みながら

注意深く給食を運んでいた。

あれはちょうど教室に着いた瞬間だったと思う。


彼が、話していた話のオチを言ったのだけど、

それがなかなかどうして。

12歳にしては超絶技巧なオチ過ぎて

私は吹き出さずにはいられなかった。


が、その瞬間、

私の天真爛漫な笑い声と共に吹き出したのは

私の鼻腔に我が物顔で蔓延る、大量のエメラルドグリーンに輝く鼻水…


村上ショージもびっくりな鼻水「ドゥーン」である。


まさか自分の話したネタが鼻水噴出するほどウケるとは

彼も予想だにしなかっただろう。


私は慌てて片手をケースから離し、顎のマスクで鼻から口元を覆った。


彼は何も見なかったように、

目をそらし給食係としての任務を遂行した。


「好きな男子の前で鼻水ドゥーン。

あれ…なんでだろ…

目からも水が出てくるよ?」


マスクの下で味わった、甘酸っぱい思い出である。


それからというもの他人の前で鼻水噴出を防ぐ為に

花粉の時期にはティッシュでの鼻栓を

恥ずかしげもなく披露できるのも彼のお陰かもしれない。


このように、皆さんにも心の宝箱にしまったままの

恐らく誰にも触れさせたくない

ピュアな純愛話があることだろう。


そんな貴女の純愛話、誰かに語りたくなった時はぜひpanipaniで!


鼻栓して待ってるドゥーン!