WORK SHIFT 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>
みんながおすすめしている本。2013年のビジネス書大賞にも選ばれた。
きたる2025年、未来の働き方を教えてくれるとてもありがたい本。これから働き始める世代にとっては、これからの職業生活を考える上で読んでおきたい本になっている。
あなたにとって、
2025年は、漠然と迎える未来ですか?
それとも、主体的に築く未来ですか?
これからの未来は、今までの働き方では通用しなくなるらしい。タイトル通りワークをシフトしなければならないと。なぜワークをシフトしないといけないのか?
それは、これから起こる(あるいはすでに起こっている)、未来を形づくる5つの要因(と32の要素)によるからだ。以下の通り。
①テクノロジーの進化
1.テクノロジーが飛躍的に発展する
2.世界の50億人がインターネットで結ばれる
3.地球上のいたるところでクラウドを利用できるようになる
4.生産性が向上し続ける
5.ソーシャルな参加が活発になる
6.知識のデジタル化が進む
7.メガ企業とミニ企業家が台頭する
8.バーチャル空間で働き、アバターを利用することが当たり前になる
9.人工知能アシスタントが普及する
10.テクノロジーが人間の労働者に取って代わる
②グローバル化の進展
1.24時間・週7日休まないグローバルな世界が出現した
2.新興国が台頭した
3.中国とインドの経済が目覚ましく成長した
4.倹約型イノベーションの道が開けた
5.新たな人材輩出大国が登場しつつある
6.世界中で都市化が進行する
7.バブルの形成と崩壊が繰り返される
8.世界のさまざまな地域に貧困層が出現する
③人口構成の変化と長寿化
1.Y世代の影響力が拡大する
2.寿命が長くなる
3.ベビーブーム世代の一部が貧しい老後を迎える
4.国境を越えた移住が活発になる
④社会の変化
1.家族のあり方が変わる
2.自分を見つめ直す人が増える
3.女性の力が強くなる
4.バランス重視の生き方を選ぶ男性が増える
5.大企業や政府に対する不信感が増える
6.幸福感が弱まる
7.余暇時間が増える
⑤エネルギー・環境問題の深刻化
1.エネルギー価格が上昇する
2.環境上の惨事が原因で住居を追われる人が現れる
3.持続可能性を重んじる文化が形成されはじめる
この変化に適応した働き方をしなければ、われわれに明日はない。
では、具体的にどのようにワークをシフトしていけばいいのか?
それは、仕事の世界で必要な3つの資本、①知的資本、②人間関係資本、③情緒的資本を意識した働き方をしなければならないとのこと。そして以下のようにワークをシフトしていく。
第一のシフト ゼネラリストから連続スペシャリストへ
第二のシフト 孤独な競争から協力して起こすイノベーションへ
第三のシフト 大量消費から情熱を傾けられる経験へ
価値を生み出し、希少性があり、まねされにくい高度な専門技能を習得していかなければならない。著者が考える、未来で価値ある専門技能は、生命科学・健康関連、再生可能エネルギー関連、創造性。イノベーション関連、コーチング・ケア関連とのこと。
2000年以降に生まれた人の50%は、100歳を超えても生きているという。これから定年が延びること、あるいは定年の廃止はすぐそこまで迫っている未来である。年をとっても働ける働き方を見つけなければならない。
結論
そうは言っても、自分の働き方を決めるのは自分。人生は選択の連続。何を優先させ、何を諦めるか。数ある選択肢を十分理解した上で、その選択肢を選ぶ。
自分の未来は自分で作ろう!!
P.S.本の最後の子どもたち、企業経営者、政治家へ向けた3通の手紙は必読だ。