ピアノは脳に良い影響を与える(その1)~ピアノは脳全体を使う?〜音楽が脳を育てる!(10)
音楽トレーニングは、脳に良い影響を与えるということを
書かせていただいていますが、これまでの研究は、楽器ならなんでもいいというものでした。
保護者の中には、吹奏楽部経験者の方も多いと思います。
フルートやクラリネットといった木管楽器
トランペットやホルンといった金管楽器
バイオリンやチェロといった弦楽器
マリンバや大太鼓といった打楽器
ギターやベースなどもあって
様々な楽器があります。
その中でピアノは圧倒的に子どもさんの習い事としてはポピュラーです。
脳科学的には、他の楽器と何が違うか?
科学的に実証された研究を多数紹介していきます。
まずは、YouTubeから!
A Piano Lesson for Life – Changing the Brain through Music
ピアノで生涯学習~音楽を通して脳を変える
YouTubeの自動翻訳機能を使うと日本語翻訳が見られます。
ピアノを弾くということは、こんな複雑なことを同時に脳で処理しているのです。
小さい子どもがピアノを弾くのがいかに大変なことをしているか、おわかりいただけると思います。
当教室では、小さいお子様や、まったくピアノを習うのが初めての方でも無理なくピアノを弾くことができるよう、実際にピアノを弾く前に、リズムトレーニング、歌うこと、楽譜を読むこと、指を動かすことを別々にトレーニングする、「二段階導入法」をもちいて指導しています。
二段階導入法は、ピアノランドメソッドの樹原涼子先生が考案したメソッドです。
詳しくはこちらのリンクをご覧ください。
全くピアノを弾いたことない人は、小さい子が両手で弾いている姿に
感心、感動さえ覚えるのではないでしょうか?
ピアノを弾くって日常生活にはない特別な作業でありますが、
実は、小さいうちからちゃんとステップを踏んで行けば
誰でもできることなんです。
初めてのお子さんでも、初めての方でも大丈夫!
絶対に弾けるようになります。
それは私が保証します。
そしてその結果、音楽を楽しむという最高の喜びが手に入るだけでなく
脳への良い影響も手に入るのです。
おまけ
動画の翻訳の一部を紹介します。
(翻訳バイオラ大学ピアノ教育学講師 河村まなみ先生)
ピアノを弾くという行為は、高度で多種多様な能力を必要とします。
まず楽譜を読みます。
音を 読んで、指の動きに変換し、それを両手で行います。
その努力が正しく音に反映されているか 確認します。
視覚、読解力、計画力、運動機能、聴覚機能、つまり脳全体を活用するのです。
この動作を練習で繰り返すことで、心にとってはご褒美機能が働き、
脳にとっては脳内神経ネ ットワークを構築することになるのです。
さらに 音楽家の脳は神経科学者にとっては贈り物のようなものです。
長期間の専門的な楽器の訓練を受けた人達の脳は、音楽が脳にとっても
贈り物だということを表しています。
こういうわけで、音楽家の脳は神経科学者にとっては贈り物のようなものです。
この図の黄色い部分が音楽家の聴覚野ですが、高性能にできていて、
音楽だけでなく言葉の処 理にも優れています。
2つの大脳半球をつなぐ橋である脳梁は一般人より大きくて強いです。
オレンジ色で示されている部分です。
手の機能ももちろん高性能です。
手の動きを司る脳の部 分は、一般人より大きく、繊細な動きに
対応することができます。
音楽の訓練を受けた子どもや、 青年達は学業成績が良いことが多く、
IQ テストや記憶力テストも同様です。
また音楽創造は認知症予防になり、脳の高齢化を遅らせる働きもあります。
ですから、私は皆さんに、脳に良いことをしてあげて下さいと勧めます。
そうすれば、脳もあなたに良くしてくれます。
コンピューターの中にもピアノの機能が入っていますよね。
それで 自分なりに始めてくれても良いです。
脳はその音楽を喜んでくれるはずです。
ありがとうございました。