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AW11 燃料ポンプ交換・・・がっ!

2020.10.03 00:55

当社でコンプリートエンジン載せ替えの際にはエンジンだけではなく、燃料系統、点火系統の見直しも併せてすすめています

燃料系統に関しては、燃料ポンプ交換・燃料フィルター交換・レベリングインジェクター交換の3点セット

点火系統はオルタネーター・セルモーター・デスビ(プラグコード)・イグナイター・コイル等

せっかくエンジンを新しくリフレッシュしても、燃料系統、点火系統が正常でなければ今後長く乗るためのエンジンOHの意味がありません

予防策としても是非おすすめしております


例としては、過去にエンジンブローでリビルトエンジンが欲しいと通販で注文頂いたお客様がいました

発送させて頂き、お客様の方でリビルトエンジンに載せ替え後もまたブロー

原因は燃料系統不良。以前のエンジンもこれが原因でブローしたのでしょう

エンジンブローの原因を突き止めず、安易にエンジン本体のせいにしてしまうのでは本末転倒

そんな悲しい事を防ぐ為にも、当社載せ替え、通販のお客様にも見直しを案内させていただいています



そして、AW11のお客様にもご提案

今回、燃料系統の見直しを行っていなければ、最悪なことになっていたかもしれません

当社では定番メニューですがエンジン載せ替え前に燃料タンクを降ろして燃料ポンプ交換

燃料ポンプを交換すればタンク内の状態も確認できるので一番間違いない方法です

燃料系統の見直し、お決まりの燃料ポンプ、燃料フィルター、インジェクターの3点セットです


しかし、ポンプを取り出すと、やはり嫌な予感は的中で・・・

ブラケットの錆具合、フィルターの錆のつまり具合からして・・・

タンク内は・・・

でしょうね。

エンジンをばらした時から思っていましたが、やはり長期間放置の代償がこちらにもきてましたね

ただ、燃料ポンプは過去に社外中古品だろうけど交換した形跡があり、フィルターも比較的新しい

その時にタンク内を見なかったのか?見なかった事にしたか?は不明ですが、ちょっとこの辺もお粗末な修理だったかなと

タンク底部には錆が沈殿、タンクから別の容器にガソリンを抜いただけでこれだけの沈殿物

これだけ有ると常にガソリン内で錆が浮遊して燃料ポンプが吸い上げ燃料フィルターで濾されて細かな残りはインジェクターへとの悪循環

当然、インジェクターは正常に噴射していませんでした

インジェクターを洗浄しましたが、全体的に噴射量が減っていて、噴射量のバラつきが多く、1本は正常噴射不能でした

いかにこの錆が悪さしていた事がわかります

もちろん、レベリング(洗浄)後は問題なく正常噴射で良好となりました


そして、タンク内を見てしまった以上、当社ではそのままという訳にはいきません

当然ながらブラケット類やタンク洗浄します

タンクは徹底的に洗います

その甲斐あってここまで綺麗に

錆は全て取り除く事は出来ませんが、沈殿物は全てなくなり、今後の使用には問題ないレベルになりました

併せてブラケット類、センダーゲージも洗浄



安定のSARD製燃料ポンプに交換

残りは燃料フィルター、レベリングインジェクターに交換して完璧です

これで当分安心して乗れますね