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農・動物・未来研究会

菊水健史

2020.10.08 08:22

獣医学部・動物応用科学科・教授

「ヒトとイヌの共生の成り立ちをデータサイエンスで明らかにする」

イヌは3-5万年前に家畜化された動物で、最古の家畜です。現代においても、最もヒト社会に深くかかわる動物です。では、なぜヒトとイヌは共生できるのでしょうか?その生物学的ならびに遺伝学的メカニズムはあるのでしょうか?ヒトとイヌの関係のあり方から、共生を促すメカニズムの解明に向けた最近の知見を紹介します。

研究テーマ

・内分泌による社会性の制御

・動物の社会認知機構

・ヒトとイヌの集団形成とその機能

犬は特殊な進化を経て、ヒトと共生する非常に身近でそしてまれな動物です。しかし、犬の基礎科学的研究は非常に立ち遅れています。本研究室では盲導犬を用いたイヌの母子間の関係と発達行動学的な研究を開始し、犬がどのような社会環境で発達することで、どのように社会性を習得し、行動を変容させるかを明らかにします。またこれまでの研究で、ヒトと犬の間で形成される社会的関係(絆)について、その視線を用いたコミュニケーションが重要であることを見出しました。この犬とヒトとの間で交わされる視線の生物学的意義に関して、神経内分泌学的アプローチを用いた解明を目指します。

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