我が家の定番 びわこふきん
優れもののお布巾「びわこふきん」
そのネーミング「ん?」ときますよね。
1970年代に琵琶湖で合成洗剤が原因のひとつといわれる赤潮が発生し、周辺住民の方々が合成洗剤を使わないように、と「石けん運動」がおき、その運動と並行して、洗剤を使わずとも食器などを洗えるお布巾として「びわこふきん」が誕生しました。
琵琶湖を汚さず、きれいな湖に戻したい、との思いが詰まったお布巾。
びわこ布巾は、今ではその台数もだいぶ少なくなったガラ紡績機で紡ぐ日本オリジナルの手法で紡がれた糸で織られた木綿生地で作られています。
ガラ紡績で紡がれた糸に触れるとすぐにわかるとおり、糸の表面が凸凹し、しかもふんわりと太い糸。
その糸で紡がれた生地は合成洗剤がなくとも汚れた食器をきれいに洗い上げることができます。
びわこふきんの特徴である「凸凹しつつふんわりと太いその糸」はよごれを絡めとり、油を吸い上げるので、びわこふきんとお湯で洗えば食器などはきれいに洗いあげることができます。
焼肉やカレーなどべっとりと油分が多くついたお皿などはスクレパー(LECのスクレパーがお勧め)や束子などで汚れをぬぐっておけば、びわこ布巾とお湯で洗い流せばよりスムーズ。
合成洗剤を使わないメリットは環境にやさしい他、手の油分も洗剤によって奪われないので手荒れからも開放させるおまけつき。またお肌の弱い方も、びわこ布巾で優しく湯洗いすることで(ゴシゴシ洗いは不要です)、皮膚に必要な油分を残しながら、からだをきれいにすることができます。
びわこ布巾よりサイズが大きく目の細かい和太布(わたふ)は食器拭きに便利ですが、私は浴用に重宝してます。
1枚は体洗いに、もう1枚は湯上り身体を拭いて塗れた髪を和太布でまとめ上げてしばし放置。しっかりと吸水してくれます。
びわこふきんは地味なgoodsですが、しみじみと生活の中に根ざして、なくてはならない道具の一員。我が家の定番の道具です。