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ニューヨークとアートの関係性を解析。ビジネスパーソンにとって、アイデアの源泉は芸術にあり?!

2020.10.11 02:00

こんにちは。Crossoverの起業家支援プログラムに参加をし、2か月間ニューヨークに滞在をしました、木村薫子です。


ニューヨークの観光名所といえば、世界3大美術館のひとつであるメトロポリタン美術館やゲッゲンハイム美術館、MOMA ニューヨーク近代美術館、ホイットニー美術館など、ほかにもたくさんの美術館があります。


加えて、ビジネスの中心地でもあるニューヨークには一流のビジネスパーソンや起業家が集まります。なんと、ニューヨークはシリコンバレーに次ぐ世界第2位のスタートアップ都市に位置付けられているのです。


経営者がアートを学ぶことで、想像力や美意識を磨いている、という内容の本が多く出版されていますが、ニューヨークにたくさんの美術館があることと、同時に経営者が多いことには関係があるのでしょうか。


今回の記事では、経営とアートの関係についてお伝えします。


街中にアートが溢れる街。芸術を心から大切にする、ニューヨーカー

ニューヨークはたくさんの美術館があるだけでなく、歴史的建造物であり装飾が美しいニューヨーク公共図書館、荘厳な建築様式のグランドセントラル駅、格式高いルネッサンス様式のカーネギーホールなど、随所に芸術を感じる街です。


とくに驚いたのが、カーネギーホールに自由にもらえるのど飴が常備してあったことです。

ニューヨーカーが心から芸術を大切にしていて、観客の咳によって演奏の音色が乱されないように、という細やかな気配りのあらわれです。


インスピレーションを得るために、想像力や美意識を高めたいと考える起業家が、芸術の街ニューヨークに集まると考えるのも自然なことではないでしょうか。


起業にはインスピレーションを磨き、仲間集めるための場所選びが重要

起業をして、事業を成長させていくには、場所選びが非常に大切です。


ビジネスの始まりは、まずアイデアが必要です。インスピレーションを得るためには、さまざまな芸術に触れることが必要なのでは、と考えます。

また、そのアイデアを実現するスキルを持つ仲間を集め、投資家に興味を持ってもらい、ビジネスを育ててゆく必要もあります。


アイデアは、自分から探さなければなりません。その「アイデア」の源泉となり得るのが、芸術だとわたしは考えます。


それは、芸術を学んでいたからこそ優れたアイデアで成功した、多くの経営者がいること、そして経営とアートの関連性を考察した本が、数多く出版されていることが証明しています。


ビジネスを成長させるには、人に喜びや感動を与える芸術の視点が必要

芸術はビジネスにインスピレーションを与え、思考に深みをもたらし、独創的なアイデアを生み出す源泉となり得るのではないかと考えます。


芸術を通じて、答えのない問題に立ち向かうことや、ゼロベースから新たな価値を生み出すこと、人の潜在的欲求に直感的に訴えかけることができるのかもしれません。


たとえば、スティーブ・ジョブズは、自身が学んでいたカリグラフィーを製品に取り入れることでライバルとの違いを生み、Apple製品がブレイクスルーした話はあまりにも有名です。


また、世界の民泊・宿泊に革命を起こしたAirbnbの2人の創業者も芸術大学の出身です。


モノが溢れている現代。これからは、生きるために必要な最低限のものから、よりユーザーの感情に訴えかける、つまり喜びや驚きによって生活を豊かにしてくれるモノやサービスが求められると考えられます。


そんな時代こそ、アートから新たな価値を生むヒントやアイデアを得られるかもしれません。


一見、直接的な関係がないように思えるビジネスとアート。しかし、スタートアップ都市のニューヨークが芸術に溢れていることを考えれば、その結びつきについて、一考の価値はあるのではないでしょうか。