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【41番】敗れはしたが歌合で後世に残る歌披露!!壬生忠見!!

2020.10.10 11:15

ジャンル:恋
時代:平安時代 
超要約:恋が即バレ

歌の意味(子ども向け):秘密の気持ちが、もううわさになってしまった。
歌の意味:「恋している」という私の噂がもう立ってしまった。誰にも知られないように、心ひそかに思いはじめたばかりなのに。

☟この首に関するクイズ

Q 「恋すてふ」とは、「恋する蝶」のことである。〇か✖か? 

A  ✖
 「恋をしている」という意味である。
 「しのぶれど」とこの歌は、村上天皇が主催した天徳4(960)年の「天徳内裏歌合」で、「忍ぶ恋」の題でどちらが優れているか競ったものなのである。 どちらも名歌なので、判定が決まらず困っていたところ、帝が「しのぶれど」の歌を口ずさんだことから、平兼盛の勝ちとなったというエピソードが伝えられている。
 しかし、負けた壬生忠見は平静ではいられず、落胆のあまり食欲がなくなり、今で言う拒食症になってついには亡くなってしまった、という話が伝わっているが、これは大げさな作り話のようである。
 しかし、それほどの名勝負として後世に伝えられたのであった。

👇語呂合わせ(覚え方)


 内裏の歌合で、40番の平兼盛との争いに負けてしまいました。当時、歌合で負けることは、不名誉とされていました。作者・壬生忠見は、負けた悔しさで物が食べられなくなり、やがて死んでしまったという説もあります。当時の「沙石集(しゃせきしゅう)」に記されています。これは大げさな作り話のようです。しかし、それほどの名勝負として後世に伝えられたのでした。


 二人の歌のどちらが優れていたかについては、その後も話題になり、それぞれの歌を高く評価する意見が数多く出ました。


 作者の壬生忠見は、壬生忠岑(みぶのただみね)の子。父と共に、三十六歌仙の一人。生没年不詳。平安時代に栄華を誇った村上天皇の時代に活躍した歌人です。家は貧しく官位は正六位上・伊予掾と低かったものの歌人としての誉は高いものでした。