【42番】清少納言の父!!清原元輔!! 2020.10.10 12:33 ジャンル:恋時代:平安時代 超要約:幻のなみだ歌の意味(子ども向け):決して心は変わらないと誓ったのに、あなたは・・・。歌の意味:約束したのにね、お互いに泣いて涙に濡れた着物の袖を絞りながら。末の松山を波が越すことなんてあり得ないように、決して心変わりはしないと。☟この首に関するクイズQ 「袖をしぼる」とは、どういう意味か?①雑巾みたいに、袖をしぼる。②泣き濡れる。 A ② 「袖をしぼる」というのは「泣き濡れる」という意味で、涙を拭いた袖がしぼらねばならないほどぐっしょり濡れた、という意味合い。 大げさに思えるが、平安時代の歌によく使われる表現である。 「つつ」は繰り返しを表す接続詞である。👇語呂合わせ(覚え方) 「ちぎりきな」とは、「約束しましたよね」という意味です。 「末の松山」とは、宮城県多賀城市にある波を防ぐための松林で、どんな高波もこえることはできないと言われ、ありえないことのたとえとして用いられました。ここでは、二人の間に心変わりなどあり得ないという約束になぞらえています。 この歌は、心変わりした女性をなじる歌で、失恋した男性の悲しみが伝わってきます。百人一首には、つれない男を待ち続ける女性の涙を描いた歌が多いのですが、こちらは珍しく「男が想いを抱き続ける」歌です。 作者の清原元輔(きよはらのもとすけ)は、清原深養父(きよはらのふかやぶ)の孫で、清少納言の父です。83歳まで生きたとのことです。凄い長寿ですね。「後撰和歌集」の撰者の一人で、三十六歌仙の一人です。ちなみに、勅撰和歌集の撰者の一人になることは、歌人として、名誉なことでした。 ところで、清少納言の本名は、ひょっとして、清原〜かなあ?と調べたところ、Wikipediaに「本名は清原 諾子(きよはら の なぎこ)とされている。」とありました!「清少納言」は、本名ではなかった!ということに、改めて驚きを感じました。