菱川師宣（ひしかわもろのぶ・?-1694）先生に学ぶ

2020.11.16 04:00

『当世早流雛形』（とうせいそうりゅうひながた）

成立年　1684年

場所　　江戸

巻冊数　上下2冊

当時の最新ファッション見本

雛形本とは、後ろから見た小袖の絵のなかに、染色方法や模様の解説などを書いた機能的な本のこと。出回っていたものが時代に合わなくなったので現代的なデザインを加えて出版した、と師宣自ら説明するのがこの『当世早流雛形』だ。太い線ではっきりと形が描かれているのでおおらかな印象があるが、写してみると、筆の先でゆっくりと線を引く慎重な作業が必要だった。全体の形をつかむのがなによりも難しい。絵柄が魅力的に見えるように配置された衣裳の図は、時代を超えておしゃれである。

〈参考文献〉立命館大学アート・リサーチセンター「ゑほんの絵」展オンライン展示 https://www.arc.ritsumei.ac.jp/lib/vm/Ehon201812/

・国立国会図書館本（上下2冊）　国立国会図書館デジタルコレクション／JAPAN SEARCH

・お茶の水女子大学図書館本（上巻のみ1冊）　国文学研究資料館新日本古典籍総合データベース

<模写について>

模写したページ　https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2541715　

模写の方法 JPEGダウンロード後、プリントアウトして敷き写し

使用した紙永豊(中国紙、100枚 600円)

使用した筆精品双料小写巻(善璉湖製、480円)

使用した墨濃墨液(古梅園製、200ml 800円)

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