1397.おわり良ければ全て良し(4)
2020.10.11 00:47
香りの販売にはミドルノートが大切だと述べましたが、飲食業の場合はどうでしょうか。もちろん、3つの味はすべて大切ですが、特に気をつけなければならないのは後味で、食事前や食事中に「気に食わない」と帰ってしまうお客様は少ないはずです。後味がよければ「また、来てみよう」と思いますが、後味が最悪だと前味と中味がすべて帳消しされ、「2度と来るものか」と永遠にリターンされません。後味の決め手は、レジ金額は満足だったか、心地よい見送りをしてくれたか、気持ち良い笑顔だったか、「またお越しください」と声をかけてくれたかなどです。フラグランスも理想的にはラストノートですが、それには少し時間がかかるので、ミドルノートで妥協しているわけで、基本的にレストランを含めてすべてのサービス業は後味の良さが重要です。