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町おこしプロジェクト「With River」

2020.10.12 09:40


長瀞町は川の恩恵により観光地へ発展し、 多くの人を日常生活から解放する癒しの場所になりました。ずっと注目されてきた環境問題。自然環境に恵まれ観光地、年間300万人の人を迎える町としての責任。自然豊かな長瀞町から、地球が直面する、環境問題を学び伝えていきます。


With Riverプロジェクトを企画したわけ

環境問題について。サスティナブル、SDGs、地球温暖化、いろんな言葉があって何となく知っている。ややこしくて非現実的。問題が大きすぎて焦点が定まらない。そんな感じではないですか?自分も同じです。恐怖までいかない、肌感覚の心配ぐらいの感じ。ただ絶対にダメなことは、自分たちが無関心でいることだと感じてます。2050年になる頃、言われている環境問題に対する予測の答えがでているはずです。今予測されてることが起こると、自分たちとその子供たちは世界が滅ぶかもしれない時代を生きる事になります。今の自分には何ができるのか?全くわかりません。


ここ数年、大企業はもちろん積極的にSDGsなど環境問題に取組む中小企業や個人が多くなりました。しかし新型コロナウィルスの影響でそれどころじゃなくなりました。目の前の売上や生活で悩まされてます。新型コロナウィルスが落ち着いてきた今、環境問題に対する活動を再開する企業も多いと思います。自分もその一人です。自分の場合、今まではビジネスが絡んでいました。矛盾する事も多く限界を感じていました。そして結局何の意味もないのでは?心の中ではそう思っていました。


「With River」プロジェクトのターゲットは、ミレニアム世代とZ世代です。川でのアクティビティ体験やキャンプ、長瀞町は若い世代も多く訪れます。実は町全体が「埼玉県立長瀞玉淀自然公園」に指定されています。そんな自然に恵まれた土地で行う環境問題を考える町おこしの活動が、訪れる人たちに良い刺激を与えれたら嬉しすぎます。観光するだけの場所ではなく、それ以上の体験ができる場所へ。ビジネスではなく純粋に考える、そんな想いをもって「With River」プロジェクトを企画しました。難しい言葉を発信するのではなく、日常生活でできることから。町おこしで環境問題に対して向き合います。そして自然豊かな美しい町の発展に貢献していきます。

環境問題に興味をもったきっかけ

アメリカの「AG JEANS」というデニムブランドに勤めていました。環境問題に対して興味を持ち出したのはこのブランドの考えや取組がきっかけでした。海外では環境問題に対する取組は何年も前からあたりまえでした。このAG JEANSでは自社工場より排水されるデニムの色落ち加工などに使った汚水を100%リサイクルするウォーターリサイクリングシステムズを2019年に発表。それ以前から環境に配慮したものづくりへの取組に影響を受けてきました。


その後、室内園芸ブランドSCHWINSEN(シュウィンセン)を立ち上げ。ブランドのデビューイベントでブティックホテルをまわるホテルツアーを開催しました。室内園芸グッズの展示販売とペットボトル栽培キット「GREENTOY」を使ってペットボトルのリユース提案、海洋プラスチックごみ問題を認知して頂いた方にGREENTOYを無料で配布しました。その後も室内園芸という切り口で、企業とSDGsなどのビジネスキーワードに対する取組としてコラボレーションやイベント企画をしていました。しかし新型コロナウィルスの影響を受け、実現することができませんでした。



自分が今できることは何か?

これまでの活動で得た情報や経験は一度リセットして、環境問題に対して「企業」「ブランド」としてではなく「個人」「町おこし」として何ができるのか?考えています。準備期間の10月は、環境問題に関する書籍や映画などをみて、0なら勉強し情報の整理をしています。勉強は苦手ですが色んな考えや予測があって不謹慎ですが面白いです。サスティナブルメディアの登場、そして環境に配慮したサスティナブルプロダクトが注目を集めるようになりました。いろんな情報や噂がスマホから入ってくる中、自分に何ができるのか探しています。かっこつけず、いばらず、わかりやすく、楽しく。色んな方法を試しながらこのプロジェクトに挑戦してみます。



プロジェクトの具体的な活動



  1. 町のゴミ拾い
  2. 環境問題に対する情報の整理と共有
  3. 町とメディアや企業とのタイアップ


現段階では、大まかな活動は3つになります。週2回ほど長瀞町を歩き色んな人と出会いながら、道に落ちているゴミたちを拾います。得た知識や情報を整理して、SNSやWEBメディアで発信し共有します。環境に良いと言われるサスティナブルプロダクトを取り入れたライフスタイルを体現します。いずれは町を舞台にメディアや企業と、環境問題を軸にしたタイアップ企画などを行いたいと考えています。


With Riverプロジェクトの目標



現在、長瀞町では環境問題に対する活動はしていません。年間300万人の観光客が訪れる長瀞町が、環境問題の取組を積極的に取り組むことで何か変わるはずです。その姿勢が町の魅力の一つにつながり、観光地以上の場所になるのではないか?そしてこのプロジェクトがきっかけで、「今を楽しむ町」から「未来を考える町」へ。最終的には個人が行う町おこしのプロジェクトから、町が取組むプロジェクトへ昇華させたい。色んな大人の問題があるみたいですが、それを目標にしています。


そして、今回のプロジェクトでの経験と学んだ環境問題の情報を、長瀞町の小学生や中学生に共有したいと考えています。環境問題だけでなく、今までの自分の体験、田舎の素晴らしさを伝え、消滅可能性都市に含まれている故郷についても一緒に考える機会を作りたいと考えています。11月から本格的にこのプロジェクトを始動させます。