蓮の花
https://blog.goo.ne.jp/kuma9320/e/79a3a2d7aa87b0e9f4caff6696890891 【蓮の花】より
お盆のこの時期、お墓参りや仏壇にお参りする人も多いと思いますが、仏教を代表する
花といえば、何といっても蓮の花です。
仏教では泥水の中から生じ、清浄な美しい花を咲かせる姿が、仏の智慧や慈悲の象徴
とされ、泥の中に生まれながら、その花は泥に染まらないことから、昔から珍重されてき
ました。
ーーー以下、小林正観さんの心に響く言葉より…ーーー
蓮の花には、三つの特徴があります。
一.花果同時(かがどうじ)
花と果実が同時に開くということです。
実際に花が開いたときに、中にすでに果実の赤ちゃんが存在しています。
二.汚泥不汚(おでいふせん)
汚れた泥に絶対に染まらない。
立ち上がってきた蓮の花というのは、花すべてがものすごくきれいに咲いています。
泥を全く花の上に持っていません。
色にも染まっていません。
泥にも全く染まらない。
泥の影響を受けずに、ただひたすら崇高に咲いています。
三.蓮にあだ花なし
「あだ花」とは咲きそこなったり、きれいに開かなかった花のことをいいますが、あだ花がない。
すべて泥水から立ち上がってきた蓮の花は、必ずきれいに完璧に咲くということを言っています。
つまり、どんな悩み・苦しみ・大変なことの中から立ち上がってきても、そこで泥を突き抜けて花を咲かせた人は、必ずや悟り、美しいものを自分の手に入れる、ということにほかなりません。
美しい花を咲かせるためには泥が必要である、ということを、お釈迦さまは後世の人に伝えたかったようです。
ーーー以上 『幸せの宇宙構造』弘園社 より抜粋ーーー
ところで昔から蓮の蕾が開く時、「ポン」と音をたてるとよく言われますが・・・本当でしょうか!?
皆さん、開花の音を聞いた経験がありますか? 私はまだありません。。。
https://4travel.jp/travelogue/11027828 【栃木県にも古代蓮が咲いていた!】より
梅雨本番、紫陽花が見頃のピークを迎える頃、蓮の花が咲き始める。まだ蓮の花の撮影に出掛けたことがなかったので、今年はぜひ行きたいと常々思っていた。どうせならば、1000年以上の時を経て現代に目覚めたという、古代のロマンが感じられる古代蓮を見てみたい。古代蓮といえば、埼玉県の行田蓮、千葉市千葉公園の大賀蓮が本家本元だが、蓮を見るためだけにでかけるにはチト遠い。近場にないかと探してみたところ、自宅から車で一時間強のところにあるではないか! 場所は「つがの里」という公園の蓮池。さっそく、出掛けることに。
蓮の花は昼前には閉じてしまうので、自宅を5時に出発し、つがの里という公園に6時15分到着。まだ見物客はいないが、カメラマン10人ほどがすでに撮影している。<br />幅30m奥行き70mくらいの池に古代蓮が咲き誇っている。
蓮の花は昼前には閉じてしまうので、自宅を5時に出発し、つがの里という公園に6時15分到着。まだ見物客はいないが、カメラマン10人ほどがすでに撮影している。
幅30m奥行き70mくらいの池に古代蓮が咲き誇っている。
古代蓮といえば、行田市の行田蓮が有名。
行田市のごみ焼却場建設の掘削工事の際、現場の池で種が重機で傷付けられて偶然発芽し開花したものが起源。種と同時に出土した遺物の年代測定で1400〜3000年前という結果が出たが、種を直接測定したものではないので、もっと新しい時代の種ではないかという説もあるらしい。もう一つの古代蓮の本家は千葉公園の大賀蓮。昭和26年3月3日から4月6日までの35日間、植物学者の大賀一郎博士たちは千葉県検見川の東京大学農学部厚生農場内の落合遺跡の泥炭層から掘り起こした蓮の実3個のうち一つの発芽に成功した。同時に出土した縄文時代の丸木船の年代測定から2000年前のものという結論が出た。現代では、両者ともに根分けされ、全国各地で栽培されている。ここ、つがの里の古代蓮は、千葉の大賀蓮の系統らしいが定かではない。
もう一つの古代蓮の本家は千葉公園の大賀蓮。
昭和26年3月3日から4月6日までの35日間、植物学者の大賀一郎博士たちは千葉県検見川の東京大学農学部厚生農場内の落合遺跡の泥炭層から掘り起こした蓮の実3個のうち一つの発芽に成功した。同時に出土した縄文時代の丸木船の年代測定から2000年前のものという結論が出た。
現代では、両者ともに根分けされ、全国各地で栽培されている。
ここ、つがの里の古代蓮は、千葉の大賀蓮の系統らしいが定かではない。
蓮の花の寿命は正確に4日間。初日は、開花しきらず、ちょっと咲いただけで9時ごろには蕾に閉じてしまう。2日目になると、きれいに開花し、昼頃に再び閉じる。3日目には最大に開くが花の色はややあせてきて、昼頃になっても完全には閉じきらない。4日目になると、7時前から開花して8時過ぎには花びらが散り始め、昼頃にはすべて散ってしまう。
蓮の花の寿命は正確に4日間。初日は、開花しきらず、ちょっと咲いただけで9時ごろには蕾に閉じてしまう。2日目になると、きれいに開花し、昼頃に再び閉じる。3日目には最大に開くが花の色はややあせてきて、昼頃になっても完全には閉じきらない。4日目になると、7時前から開花して8時過ぎには花びらが散り始め、昼頃にはすべて散ってしまう。
蓮の花、すなわち蓮華といえば、仏教との深い関係が思い起こされる。<br /> 蓮は、泥の中で育つが、汚れることもなく美しい花を咲かせる。これが悪、煩悩に溢れるこの世の中で一切の汚れがない仏の智慧、慈悲を象徴している。 また、蓮は開花する前にすでに受粉が完了していて、花托の中に種が宿っている。この性質が、一切衆生(人間を含むこの世に生を受けたすべての生き物)は生まれつき仏性(実)を備えていると説く仏法に結び付けられる。<br /> 蓮の原産地はインドと言われているので、蓮のこのような性質が仏教の教理と結びつけられたのは自然な成り行きだったのかもしれない。
イチオシ
蓮の花、すなわち蓮華といえば、仏教との深い関係が思い起こされる。
蓮は、泥の中で育つが、汚れることもなく美しい花を咲かせる。これが悪、煩悩に溢れるこの世の中で一切の汚れがない仏の智慧、慈悲を象徴している。
また、蓮は開花する前にすでに受粉が完了していて、花托の中に種が宿っている。この性質が、一切衆生(人間を含むこの世に生を受けたすべての生き物)は生まれつき仏性(実)を備えていると説く仏法に結び付けられる。
蓮の原産地はインドと言われているので、蓮のこのような性質が仏教の教理と結びつけられたのは自然な成り行きだったのかもしれない。
一蓮托生という言葉がある。これは結果がどうであれ、行動や運命を最後までともにするという意味だが、もともとは仏教用語である。極楽浄土には、清らかな蓮の花で咲いている。生前に善行を積めば死後、極楽浄土の蓮の上で生まれ変わることができるという教えの意味なのである。<br />阿弥陀如来など多くの如来、菩薩が乗る台座も蓮の花をかたどった蓮華座である。<br />このように、仏教と蓮の花は切っても切れない関係にある。
一蓮托生という言葉がある。これは結果がどうであれ、行動や運命を最後までともにするという意味だが、もともとは仏教用語である。極楽浄土には、清らかな蓮の花で咲いている。生前に善行を積めば死後、極楽浄土の蓮の上で生まれ変わることができるという教えの意味なのである。
阿弥陀如来など多くの如来、菩薩が乗る台座も蓮の花をかたどった蓮華座である。
このように、仏教と蓮の花は切っても切れない関係にある。
蓮の葉の上で、ころころ丸まった水滴。<br />蓮が泥の中でも汚れない理由は、葉の超撥水性による自浄作用である。蓮の葉の表面には、ミクロの凹凸があり、これが水滴を表面張力で丸くして表面の汚れや小さな昆虫とともに落下させてしまうのである。<br />表面の微細構造による超撥水性をロータス(蓮)効果と言い、身の回りの製品にも応用されている。たとえば、ヨーグルトのカップのふた。ふたに蓮の葉をまねて表面に微細な凹凸をつけるとヨーグルトのようなべたべたしたものがくっつかないのである。自然は、人間に色々なことを教えてくれる。
蓮の葉の上で、ころころ丸まった水滴。
蓮が泥の中でも汚れない理由は、葉の超撥水性による自浄作用である。蓮の葉の表面には、ミクロの凹凸があり、これが水滴を表面張力で丸くして表面の汚れや小さな昆虫とともに落下させてしまうのである。
表面の微細構造による超撥水性をロータス(蓮)効果と言い、身の回りの製品にも応用されている。たとえば、ヨーグルトのカップのふた。ふたに蓮の葉をまねて表面に微細な凹凸をつけるとヨーグルトのようなべたべたしたものがくっつかないのである。自然は、人間に色々なことを教えてくれる。
蓮の花粉は、ミツバチにとってはごちそうなのだ。ほとんどの蓮の花に群がっている。すでに開花する前に受粉は終わっているので、ミツバチに花粉を取られても、蓮にとっては困ることはない。
ちなみに蓮の花には蜜はほとんどないそうだ。
おしべの中をごそごそ動き回って花粉を集めるミツバチ君。<br />花粉にはタンパク質、ビタミン、脂質、ミネラルなどが豊富に含まれている。なにしろ花粉は蜜と違って生きている細胞なので、栄養バランスがよく、女王蜂や幼虫の大切な餌になる。
イチオシ
おしべの中をごそごそ動き回って花粉を集めるミツバチ君。
花粉にはタンパク質、ビタミン、脂質、ミネラルなどが豊富に含まれている。なにしろ花粉は蜜と違って生きている細胞なので、栄養バランスがよく、女王蜂や幼虫の大切な餌になる。
中央の花托はある種の蜂の巣に似ているので、花の名前がハチノス→ハチス→ハスとなったそうだ。
仏教では、蓮の花も睡蓮の花も一緒くたに蓮華といっているが、蓮と睡蓮は全く別系統の花である。植物分類学的には、蓮は被子植物門の王道、真性双子葉類だが、睡蓮は進化の極初期に分かれた原始的なスイレン目に属するということのようだ。素人的には、葉っぱが水面に浮かんでいるのがスイレン、水面から高く上に伸びているのが蓮である。また、睡蓮の葉にはロータス効果はない。
仏教では、蓮の花も睡蓮の花も一緒くたに蓮華といっているが、蓮と睡蓮は全く別系統の花である。
植物分類学的には、蓮は被子植物門の王道、真性双子葉類だが、睡蓮は進化の極初期に分かれた原始的なスイレン目に属するということのようだ。
素人的には、葉っぱが水面に浮かんでいるのがスイレン、水面から高く上に伸びているのが蓮である。また、睡蓮の葉にはロータス効果はない。
古代エジプトの遺物にもロータスは登場する(エジプトロータス)。エジプトの太陽神はロータスを持って登場するし、壁画の文様にもロータスを象形化したものがある。エジプトロータスはナイル川の氾濫後に川沿いの土地で咲くので、豊饒のシンボルとされたのである。ロータスは、パピルスと並んで古代エジプトを代表する植物であった。<br />しかし、エジプト学でいうロータスは蓮ではなく睡蓮、すなわち Water Lily なのである。<br />ウ〜ン、紛らわしい。
古代エジプトの遺物にもロータスは登場する(エジプトロータス)。エジプトの太陽神はロータスを持って登場するし、壁画の文様にもロータスを象形化したものがある。エジプトロータスはナイル川の氾濫後に川沿いの土地で咲くので、豊饒のシンボルとされたのである。ロータスは、パピルスと並んで古代エジプトを代表する植物であった。
しかし、エジプト学でいうロータスは蓮ではなく睡蓮、すなわち Water Lily なのである。
ウ〜ン、紛らわしい。
蓮と睡蓮<br /><br />蓮が大きく美しい花を咲かせるためには、汚れた泥水が大量に必要とされる。人が大きく成長するには、困難、試練という泥水が必要という人生訓に通じるものがあるな〜・・・なんて感想を抱きつつ、つがの里を後にした。
蓮と睡蓮
蓮が大きく美しい花を咲かせるためには、汚れた泥水が大量に必要とされる。人が大きく成長するには、困難、試練という泥水が必要という人生訓に通じるものがあるな〜・・・なんて感想を抱きつつ、つがの里を後にした。