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茅根梨乃 音楽教室

練習する楽器について

2020.10.10 15:11

今日は少し長いお話になります。

これからお話するのは私の主観です。

そう思われない方もたくさんいらっしゃると思います。

茅根梨乃音楽教室での考え という形で参考までに読んでいただけたらと思います。



当教室でピアノを習い始めるにあたって、必ずお願いすることがあります。


ピアノの購入です。

もちろん、すでにお持ちの方はそのままお使いいただいて大丈夫です。


ピアノには練習が必須です。

レッスンに来るだけでは絶対に上手くなりません。

お家での練習があってこその習い事です。


そこで、楽器の購入をお願いするのですが、おすすめは、以下の順番です。


1.グランドピアノ

2.アップライトピアノ

3.電子ピアノ


しっかりピアノが上手くなりたい、将来音大に、、、というお気持ちの方には是非ともグランドピアノをおすすめします。

発表会やレッスンではグランドピアノが使われることがほとんどです。

ピアノなら全部同じと思われている方がたくさんいらっしゃいますが、実は全く違います。

家ではグランドピアノではないけど、グランドピアノを本番に弾くということは、響きやタッチ、色んな違いが生じてきます。

そのギャップを感じながら弾かなければいけないというのは、練習している生徒さんにはなかなか大変なことです。


以上のことから、本当におすすめするのは、グランドピアノです。


しかしながら、グランドピアノは場所もとりますし、音も大きいので、やはりお家には置きづらいと思います。


そこで、次におすすめしますのが、アップライトピアノです。


アップライトピアノとは、フレームや弦、響板を鉛直方向に配置して、グランドピアノをコンパクトにしたような作りとなっています。

グランドピアノと同じように、しっかり自分の指のタッチで音色を作ることができます。

コンパクトになったことで、よりご家庭に置きやすい身近なピアノとなります。


そんなアップライトピアノでも、グランドピアノとの違いはあります。

コンパクトにした分、響きもコンパクトです。また、鍵盤の立ち上がりが若干遅い感じになるので、早い曲、スタッカートなどでグランドピアノとの違いを感じることが多々あります。


これは弾き比べてみるとよく分かると思います。

ピアノを選ぶ際には必ずいろんな種類のピアノを試弾してみてください。



そして、最後に電子ピアノです。

このピアノが少々難ありなのです。


電子ピアノは、現在の日本の住宅環境では、1番合っているのかもしれません。

音量の調節ができ、ヘッドフォンも使える。

そのおかげで、ご近所にあまり気を遣わずに気兼ねなく練習できる。

本当に電子ピアノを選ぶ理由は、これが1番です。


ただ、申し訳ないですが、ピアノを学ぶという上では、電子ピアノの良いところはそこだけだと私は思っています。


どうしてだと思いますか。



結局のところ、電気なのです。

電子ピアノから出る音は録音された物です。

自分の指先で作り出した音じゃないのです。

そこが音楽を勉強する上で大きな障害となってしまいます。

タッチも本当のピアノに近づけてます、とうたっている商品が増えていますが、限界があります。


なので、私は、本当に環境的に電子ピアノじゃなきゃピアノが練習できない、という場合以外、お勧め致しません。


電子ピアノは初めてピアノを習う人には、尚の事おすすめできません。

せっかくピアノを習っているのに、本当のピアノを弾きこなせずに終わってしまう可能性が出てきます。

電子ピアノは、きちんとピアノを知っている(弾きこなせている)人が、夜中に音をさらったり、練習するために購入するのが1番良い使い方だと思います。


それでも、環境的に許されない、だけどピアノを習ってみたい、そういう方も当たり前ですがいらっしゃいます。


そういう人は習っちゃいけないのか、というとそういうわけではないです。


あくまでも、電子ピアノが本当のピアノじゃないということをしっかり理解して練習して欲しいのです。

そして、少しでもグランドピアノを弾く機会を増やすことを意識して練習してください。

発表会が近くなったら、レッスンに多めに通う、グランドピアノをレンタルするなど、少し工夫をしながら使っていきましょう。


当たり前ですが、ピアノは安くありません。

そんな中、比較的リーズナブルな電子ピアノは大変魅力的です。


ですが、安いからといって最初の楽器に安易に選んでしまうと、将来取り返しがつかないくらい差がついてしまう可能性があることを

ぜひ念頭に置いて欲しいです。


最後に、環境云々ではなく、子供が続けるかわからないから、、、ひとまず電子ピアノを、、と購入することもあるかもしれませんが、私は逆だと思います。

最初に本当のピアノを購入するからピアノの魅力をしっかり感じられて、レッスンでのギャップもなく長く続けていけるのではないでしょうか。


楽譜を読めるようになるだけなら音楽の授業で十分ですよね。

ピアノを弾けるようになる

という目標を叶えるのに1番最適な楽器を選んで、ピアノの魅力を知ってもらえたら嬉しいです。


グダグダと長いお話になってしまいましたが、今お話したことを理解したうえで、最終的に選んだピアノでしたら、どのピアノでも頑張っていけると思います。

何も知らずに購入ということなく、しっかり理解した上で選んで欲しいという気持ちです。


それでは今日はこの辺で。


最後まで読んでくださりありがとうございました😊