「Meister des graphischen Sinnbilds」Celestino Piatti
2020.10.13 08:29
以前にも書いたことがある気がするのですが、ペーパーバックの作品集って何だか好きなんですよね。
持ち運べるアートブック。外で見るための、いつも手許に置いておくための、絵の本。
チェレスチーノ・ピヤッチは、ドイツのイラストレーター/デザイナーです。日本語では絵本「しあわせなふくろう」が翻訳されていますね。
絵本も幾つか描いていますが、その仕事の多くは広告デザインなどのグラフィックデザイナーとしての仕事でした。
こちらの本「Meister des graphischen Sinnbilds」ではその「しあわせなふくろう」などの絵本の仕事に加え、ポスターなどの仕事、そして自身が専属デザイナーを務めていたdtvの装丁の仕事など、色々と見る事ができます。でもなぜか、全体的にフクロウ、多めです。
(この本もdtvからの出版です)
昨日紹介したWinter&Bischoffのような、素朴かつ洗練された絵を描く人ですが、ピヤッチのほうが、力強さを感じますね。
それはその輪郭線からでしょうか。
太く惹かれた輪郭線は、例えばジョルジュ・ルオーのような、優しさと厳しさを感じます。
絵本好きの方にも楽しめますし、デザインの仕事をされている方にも、ヒントになるような絵をたくさん見ることができると思います。
同じくdtvから出版されたピカソのペーパーバックの作品集(勿論デザインはピヤッチ)も一緒に並べておりますので、どうぞオンラインストアの方でも御覧ください。
当店のチェレスチーノ・ピヤッチの本はこちらです。