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あひるのこ 絵本とわらべうた

ゆうさんの子育てコラムvol.11「旬の食べ物をいただくこと」

2020.10.13 12:00

とうとう実りの秋到来!

芋栗南京に、こうべを垂れる稲穂かな。


この季節、田んぼの広がる景色一面が

美しい金色に染まるわずかな期間がとても好きです。

そして時々、ハザ掛けやホンニョ姿で干された

田んぼを見かけると、

あーー日本の里山の風景だと、

わたしの心に安らぎと

また廻ってきたこの季節の幸せを感じます。

そんなわたし。

人生最後のディナーには「ごはん」をリクエストしようと心に決めているほど、ごはんが好きです。

出来れば、白米でもなく玄米でもなくちょうど中間の

5分付き米って加減のごはん。

日本人の体にぴったりな栄養が詰まっているお米から

なるべくそのまま栄養を取り、

副菜と言われるおかずが少な目の我が家です。

美味しいごはんに、お汁物。

ちょうど良く漬かったぬか漬けに、

焼き海苔や納豆なんかあればもう充分。


どうも実際の栄養学から見ても、

白米にして、元々お米の持っている栄養素を取り除いてしまうと、おかずから栄養を取りたくなり、

おかずもたくさん欲しくなるんだとか。


その点、精米度の低い分付き米に、

精米から出た糠で野菜を漬けたぬか漬けという、

お米の栄養素を丸ごと頂く暮らしをしていると、

実はお料理もそんなに頑張らなくても満たされてしまう、良い加減のお料理手抜きな毎日です。

そして、旬のお野菜さんはホントにそれだけで美味しい!

旬の物を頂くって、実はお料理の手抜きにもなります。

旬のお野菜にも

出始めの「はしり」に始まり、

味も栄養も1番乗っている真っ只中の「旬」、

そして次のタネへと近づく「終わり」と、

同じように見えるお野菜さんにも、

3つの時期があり、味も歯ごたえや食感、

栄養までも違うんです。


子どもの好き嫌いで悩んでいたら、

もしかしたら、そのお野菜「旬」じゃないかも。

冷凍ブロッコリーと、旬のブロッコリーは

見た目は同じでも味はぜんぜん違う。

子どもに人気なお野菜も、

どんなに美味しいと言われる農家さんでも、

例えば冬〜春先にかけたハウストマトやキュウリは

どうしても甘さが乗らなかったり、

エグ味が出やすかったり、やっぱり味はぜんぜん違う。

だから、サラダにしてドレッシングをかけなきゃとか、

きちんと調理して、切ったり混ぜたり、

調味料も甘さに、塩っぱさに、コクに色々足さなきゃ食べづらい。

だから、だから、もしかすると、

それは好き嫌いではなく、

美味しい状態のお野菜じゃないのかも。


旬のお野菜さんは、そのままがぶっ!、

水から茹でただけ、蒸しただけ、ソテーしただけで、

ほんの少しのお塩やお醤油など、

シンプルな調味料ちょっとで

充分に美味しく頂けちゃう!


季節に合わせた暮らしは、

実は忙しいお母さん達に

ぴったりな暮らしなんじゃないかと、

密かな確信をいつも持っているわたし。


お米さえ朝炊いておけば、あとはまぁ何とかなる!

そんな暮らしがわたしの日々のお食事。

赤ちゃんが泣いていても、

ちょっとおんぶしてとか、

ちょっと泣いていてねとか、

ちょいと5分だけ、

お米を洗い、ザルに上げるまでの

この朝のお母さんの朝仕事は辞められない。


素朴でこんな手抜きな毎日のごはん事。

だから毎日続けることが出来るのかも。


わたしは、お料理の腕ではなく、技術じゃなく、

美味しいお米と、

丁寧に作られた少しの調味料と、

美味しい旬のお野菜の味に助けられて

今日も楽にお台所に立っています。

(ゆう)