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キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民

30年戦争22-帝国軍敗北で講和会議への道

2020.10.15 09:30

さて東部のドイツ戦線はというと、フェルディナンド3世の神聖ローマ軍は、スペインとの連携が断ち切られたうえ、ネーデルランドのフェルディナンド大公が亡くなり、軍が弱体化した。1642年10月23日、ブライテンフェルトで再び帝国軍とスウェーデン軍がが激突した。

兵力は帝国2万6千、スウェーデン2万人。戦闘は激烈を極め、帝国軍は9500、スウェーデンは4000人の死傷者を出した。しかし結果は帝国軍の敗北となり、その勢いをかってスウェーデンはザクセンまで攻め込み、帝国の戦況はかなり苦しくなった。

そして翌43年1月、ようやくフランクフルトで、マインツ大司教@カトリックが、ドイツ諸侯代表者会議を開催、そこで国際講和会議をスウェーデンなどプロテスタントと帝国はオスナブリュックで、フランスとスペイン、帝国などカトリックはミュンスターで開催するとの宣言を出した。

しかしスウェーデンはデンマークに宣戦布告、電撃的速攻でユトランド半島を制圧、さらに帝国内のデンマーク領ホルンシュタイン侯領に侵入し、支援にかけつけた帝国軍をまたしても破り、皇弟レオポルド大公の帝国軍司令官を辞任させた。そして45年にはヤンカウの戦いで帝国最後の軍も敗北する。

下はヤンカウの戦い