FL STUDIO付属のDX10。
Fruity DX10は音がよくて簡単なFM音源です
ボリュームエンベロープ3つと変調ピッチで音を作ります。
AMPLITUDEのADR(ATT、DEC、REL)が音色の基本エンベロープです。
これにMODULATION1と2で設定したピッチで変調をかけます。
ピッチを決めるCOARSEは「2が基準」です。FINEで微調整します。
※周波数は2倍でオクターブ上がるので、x1でオクターブ下、x4x8x16x32とオクターブが上がっていきます。
下の段はすべてエンベロープです。
INITは初期値、あとのTIME、SUS、RELは「シンセのADSR」のDSRと同じです。
VEL.SENSはベロシティー感度です。
これを考慮して音作りすると、鍵盤で弾いて気持ちいい音ができます。
MODULATION1のTHRUはCOARSEとFINEで設定したピッチでサイン波を出力します。
MISC(その他)は左から、音の明るさ(WAVE)、移調(COARSE)、ビブラートの早さ(LFO RATE)と強さ(VIB)です。
DX10はたったこれだけの要素しかありませんが、バラエティーに富んだ音を出せます。
そして、この知識はSytrusにも生かせます。
Sytrusは音作りの仕組みさえ分かっていれば最高の音源です。
なんて言いつつ、手軽なHARMORばかり使ってしまいます(笑)が、Sytrusの方が音がいいと思っています。
SytrusのGUIがHarmorのように便利になってくれたら最高なのになー。
↑DX10だけで作っています。
メロディーや伴奏用の音色だけではなく、パーカッションやSEも作れます。楽しい。
音作りについてのいろいろ。
COARSEとFINEの数字がFM音源のキモになります。
(「FMエレピはx15」とかセオリーがいくつかあります。)
色々設定して音の変化をつかんで下さい。
時間的変化をさせたくない場合は、INITとTIMEを最小にしてSUSで調整します。
最初はこの状態で音の変化を確かめるといいと思います。
MODULATION1のTHRUはINITとSUSを0%にして変調をオフにしてもサイン波を出力できます。
例えば、COARSEを1にするとオクターブ下を出せます。
サブベース的な使い方もできますね。
ほとんど裏技ですが、変調ピッチを極小さい周波数にするとピッチが上昇していくエフェクトになったりします。
例えば、COARSEを最小にして、FINEを右クリックしてType in value...に0.01と入れます。
音源設定も使えます。
DX10は標準サンプラーや3xOscのようにエンベロープも使えます。
フィルターを使えるので音作りが拡がります。
ポルタメントやレガートはPolyphonyで設定します。
Monoにチェックを入れるだけで単音のスライドができます。
Echo delayも使えるので、5度重ねやユニゾンもできます。
これらの設定はChannel state as...で保存します。
DX10の設定を含んだ全ての設定を保存できます。