Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

社会保険労務士・FP 中村真里子事務所

事情が許すなら「壁」をぶち破ってほしい

2020.10.15 13:38

前々回、主婦の方の「106万円の壁」「130万円の壁」について

書きました。

せっかく働きに行ったのに社会保険料を払わなくならなくなって

手取り額が減るなんて‥という気持ちはわからないでもありません。


家計のためにパートに出たのに手取りを減らしたくない。

だから働き損にならない範囲を知りたいというのは当然のことだとも

思います。


しかし、長い目で見れば厚生年金を自分で払えば将来年金額は増えますし、

健康保険も傷病手当金などの給付がもらえる可能性もあります。

と、これはある意味得になりますよという話なのですが、

それ以外に大事なことは永遠に夫の扶養でいられるかという問題もあります。


もしかしたら夫の会社が倒産するかもしれませんし、

夫がリストラされるかもしれません。

離婚しないとも限りません。

これらは当然起こってほしくない出来事ですが、

絶対ないとは言えません。


かなり前のことですが、ある知り合いの人が

その人は個人でバリバリ働いている人だったのですが、

確定申告はしていないということでした。

夫の扶養に入っていた方が得でしょと笑顔で言われて

私は絶句したのでした。


もちろん、仕事するしないは個人の自由ですし、

ずっと夫の扶養でいいという方に対して

私がいうことはありません。

しかし、事情が許すのであればいくら以上稼いだら損とか

そういう話に縛られずどんどん働いて収入を増やしていくことは

悪いことではないと思っています。