JBCF経済産業大臣旗杯
さて、ついにJBCF最終戦の経済産業大臣旗杯が終わりました。
レースが予定されていた週末にかけて台風が接近していて、土曜日に行われる別カテゴリーのレースは早々に中止が決定。日曜の我々のレースも開催が危ぶまれましたが、とりあえずチームは予定通り金曜のうちに会場入りしました。
ずっと雨が降っていたこともあって、金曜と土曜は両方ともホテルの一角を借りてローラー台で調整し日曜の本番に備えました。
そして迎えた日曜日、群馬サイクルスポーツセンター(群サイ)の1周6kmの周回コースを30周する180kmの長丁場。個人的には長い距離のレースの方がいい走りができることが多いのでこの距離は嬉しい。このコースでは、表彰台こそ無いものの以前には4位になったことはあって、割と得意なんです。
マトリックスとしては、僅差で1位になっているレオの年間の個人ランキング1位を確実なものにすることを第1に。あとはこの日の成績でベストを尽くし、最後に年間チーム総合が転がり込んでくれば嬉しいという目標を立てていました。
スタート直後は前で他チームの動きをチェック。この時点で調子が良く常に冷静に判断できました。
とりあえずパコと自分がメインで動いて危ない動きだけチェックして、総合成績に関係ない選手に先行してもらうように選別。
キナンチームのトマや中島さんをはじめとしていきなり動いてくる選手もいて、他のチームの総攻撃に遭うかと思いましたが、意外とあっさりと少人数の逃げが決まってくれました。こうなるとうちとしては願ったり叶ったりの展開。
今日、攻撃して勝たなければいけないのは他チームであって、僕らはこのまま年間総合成績に関係のない選手たちが逃げ切ってくれれば、レオの総合成績は確実なものになります。
他のチームの選手に「マトリックスは先頭を追わないのか?」と聞かれますが、「行く必要がないから行かないよ」と回答。これまでのレースで、散々レースをコントロールしてきたマトリックスがこの日もやってくれると頼っていたチームもあったと思いますが、今日はそうはいきません。何か理由がないとわざわざ先頭に立ちませんから。
というわけで、マトリックスは他のチームの動きに警戒しつつ集団待機。
年間総合ランキング2位の選手がいる愛三をはじめとした他チームが一定ペースで先行する逃げ集団を追う展開です。
レース序盤の落ち着いた場面なのに位置取り争いがストレスになることもあったので、集団最後尾付近をでリラックスして走ることも。
レース中盤の折り返し地点を過ぎてからは、他のチームの攻撃が始まります。トマは幾度となくアタックするし、UKYOやシマノやブリヂストンの選手も立て続けに。
それにもかなり余裕を持って対処できて、レース終盤までほとんどのアタックを前で対応することができていました。パコは常に前にいるし、要所ではホセもきちんと動く。レオもマークした選手は離しません。
前で動いていて勢い余ってラスト3周から2周に入るところでは、パコと自分とUKYOの2人で先頭から抜け出してしまう場面もありつつ。。。
でラスト2周を切って、集団は一つ。パコがゆっくり先頭を引いているのに誰もアタックしない。ヘタに他のチームに出し抜かれても困るのでマトリックスがゴールまでペースアップせねばということで、先頭へ。今はパコしか先頭に居ないけど僕がくれば他のチームメイトも来るだろうということでパコに目配せしてそこから先頭でペースをコントロールしました。スタート後の下り切ったところから先頭固定で、後ろをみると全員隊列を組んでついてきているのを確認。
上りで数名の選手がアタックする場面もありましたが、難なく対処して先頭でペースを刻みます。
ラスト1周に入るところ。気がつきませんでしたが写真で見るとすでに集団の人数はかなり小さくなっていたんですね。
その後は仕事を終え、離脱。チームメイトに残りの勝負を託します。
まぁ集団スプリントだろうなぁと思っていたので、無線で1-2-3位を独占したとの声を聞きびっくり。
レース後にはパコからも、「コモリ!強かったな!」と言ってもらえて、今日はしっかりチームに貢献できたかなと実感しました。
そして、もちろんこの日の団体総合も獲り、この成績により今年も個人とチーム両方の年間総合優勝も達成しました。
いろいろなことがあり走る方も観る方も大変なシーズンでしたが、1年間応援ありがとうございました。
で、ロードシーズンは終わりましたが、これからMTBやシクロクロスのレースが始まります。少し休んでまた準備したいと思いますので、今後はそちらもぜひチェックしてみてください。
そしてマトリックス主催のイベントはまだまだ続きます。イベントで僕らと一緒に走りましょう!
Photo:Satoru Kato, Shizu Furutaka, Itaru Mitsui